初心者さんが押さえるべきは、分散投資!【投資初心者のための簡単レッスン】
分散投資の効果は?
分散投資の効果をわかりやすく理解するために、図を見てみましょう。
1銘柄に一括投資をして、60万円が40万円に減ってしまいました。このように、1つの銘柄だけに投資すると、他の銘柄がカバーしてくれることはありません。 一方で、合計60万円の投資金額を値動きの異なる性質の商品に3銘柄に分けて20万円ずつ投資をしたらどうでしょうか。 1年後にAは20万円 、Bが 40万円、 C が10万円に価格が変化したとします。そうすると、60万円だった投資資金は、合計70万円になり、トータルで考えると投資成果はプラスになります。 このようにひとつひとつ値動きが異なる性質の商品に投資をすれば、下がる銘柄があったとしても、トータルで考えるとプラスになることが期待できます。 もちろん全ての投資先が値下がりしてしまうことも考えられます。実際に、投資の大暴落が起こったリーマンショックのような経済状況では、多くの資産価値が下落しました。 そのような状況では、分散投資をしていても損失がでてしまいます。それでも、分散投資で損失の軽減が期待できます。
リターンの順位は入れ替わる
投資の世界は、同じ資産・同じ地域のリターンがずーっと1位をとり続けることはありません。その逆もあって、同じ資産のリターンが最下位のままということもありません。 たとえば、私たちの年金を運用するGPIFという組織が、主要な4つの資産(国内株式・国内債券・外国株式・外国債券)のリターンを公表しています。 2019年にリターンが一番良かったのは、外国株式でした。 2018年は、国内債券。 2017年は、国内株式。 2016年は、外国株式。 毎年1位は入れ変わっていますよね。もう少し長い期間で見れば、同じ資産が2年連続1位を取っていることもありますが、長く1位でい続けることはありません。1位だけではなく、それ以下の順位も毎年入れ替わっています。 そのため、10年や20年などの長期投資をする場合、 「どの資産がよい成績を収め続けていくかを予想すること」 「成績が1位の資産だけに投資をし続けること」 が非常にむずかしいとわかるでしょう。