【AI予想回顧】ソダシが白毛馬初の芝重賞勝利 札幌・小倉の2歳重賞はシラユキヒメ牝系が大活躍!
ワーケアは10着
先週末は新潟競馬場で新潟記念、札幌競馬場で札幌2歳S、小倉競馬場で小倉2歳Sと3つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか、それぞれのレース結果とともに振り返っていく。 【新潟記念 2020直前予想】全ての鍵は〇〇にあり!!好走馬にはシンプルな共通点あり!(東大HC・SPAIA編集部編) サマー2000シリーズ最終戦の新潟記念(GIII・芝2000m)は、シリーズ優勝を目指す馬VS秋を見据えた始動戦の馬という図式となった。そうした中で、AIの本命は3歳馬のワーケア。2歳時には直線の長い東京コースで連勝した実績に加え、鞍上ルメール騎手も新潟外回りでは勝率52%と心強いデータに期待した。対抗にはジナンボー、3番手以下はサトノダムゼル、ピースワンパラディ、アイスバブルを推奨していた。 予想通りウインガナドルがハナを奪ったが、3コーナー手前で出遅れたジナンボーが上がっていき、一気に先頭に立つ。AIの本命馬ワーケアは好位集団の後ろの6番手からレースを進めて前半1000mは1:01.9とスローペースで通過。 直線に向いて、各馬は馬場の荒れた内を避けて外へと持ち出す。3番手を追走していたサトノダムゼルが抜け出そうかというところにジナンボーが馬体を併せて追い比べ。しかし、さらに外からブラヴァスとサンレイポケットのピンクの帽子2頭に加えて、道中最後方にいたサトノガーネットも強襲する。 大接戦から僅かに抜けたのは、ジナンボーとブラヴァスと2頭。鼻面を並べたところがゴールで写真判定となったが、アタマ差で勝利したのはブラヴァスだった。ジナンボーは今年も悔しい2着、3着はサンレイポケットという結果に終わった。勝ちタイムは1:59.9、ブラヴァスはこの勝利によって2020年のサマー2000シリーズチャンピオンに輝いた。 注目のワーケアにとっては悪くない瞬発力勝負となったが、全く弾けるところがなく10着。この内容では、秋の重賞戦線を戦うには厳しいと言わざるを得ないだろう。
本命馬ジオルティは11着に敗退
過去にジャングルポケットやロジユニヴァースといったダービー馬を輩出した注目の一戦、札幌2歳S(GIII・芝1800m)でAIが本命馬に推奨したのはジオルティ。新馬戦ではピンクカメハメハに敗れているが、2戦目できっちりと勝ち上がり、良化を見せた。エピファネイア産駒の2歳9月までの芝のレースでの単勝回収率は297%、複勝回収率は126%という点も後押しとなった。 対抗以下はユーバーレーベン、ピンクカメハメハ、バスラットレオン、ソダシという予想となっていた。 最内枠から好スタートを切ったピンクカメハメハがレースの主導権を握り、1番人気のバスラットレオンとウイングリュックが並んで2番手を追走。注目の白毛馬ソダシはその直後の外目のポジションにつける。AIの本命馬ジオルティはその直後の馬群の中からレースを進めることとなった。 前半1000mの通過は59.2とハイペース。3コーナーで最後方にいたユーバーレーベンが一気に捲っていき、バスラットレオンとソダシもそれに反応。ピンクカメハメハは苦しくなって後退する。内にバスラットレオン、中にソダシ、外にユーバーレーベンと一団になって直線へと向き、先に抜け出したのはソダシ。100mでユーバーレーベンがバスラットレオンを交わして2番手に上がったものの、前には届かず。そのままソダシが勝利した。 勝ちタイムは1:48.2のレコード、そして白毛馬によるJRAの芝の重賞レース勝利は史上初という快挙達成となった。見た目だけでなく、レース内容も強かっただけに今後さらに注目を集める存在となるだろう。 残念ながら、ジオルティは11着に敗退。3コーナーで各馬が動きを見せた時に素早く反応することができず、位置どりも悪くなった。しかしそれ以上に、現状では力不足だと言えるので、今後の成長に期待したい。