Moogのアナログ・ボコーダーが信頼性・耐久性を向上させ復活、「16 Channel Vocoder」リリース
Moogが1978年に発売したパッチ可能な16バンドのアナログ・ボコーダーが復活。「16 Channel Vocoder」が発売中だ。 オリジナル・ヴィンテージ回路図を踏襲した「16 Channel Vocoder」のアナログ回路は、ノースカロライナ州アッシュビルにあるMoog工場で、ハンドメイドによりはんだ付けされ、1978年当時のクラシックサウンドを再現している。アナログならではのサウンドと唯一無二の特性はそのままに、新たなメカニカル・コネクタと最新のパワー・サプライにより、信頼性と耐久性を向上させている。 人間の声の基本的なスペクトル特性を最適にエンコードするために、50~5080Hzの範囲において、パッチ可能な16バンドを備えた「16 Channel Vocoder」。DIRECTモードでは、5080Hz以上の周波数成分をボコーダー出力に追加することで、よりクリアなボコーダーサウンドが得られる。パーカッシブ・サウンドの高速なノイズ捉えるのにも役立つ。 マイク入力時にSAMPLE/HOLDスイッチをINにセットすると、スイッチをOUTに戻すまでの間、その音のキャラクターを維持。息継ぎによる途切れのないボーカル・フレーズを演奏したい時に便利に使える。リモート・フットスイッチでコントロールできるのも見逃せない。 付属のパッチコードを使用すれば、このパワフルなボコーダーを他のアナログ機器と接続可能。また、クロス・パッチングをすることで、プログラム信号(マイクからの声)の好きな周波数の信号を、キャリア信号(シンセサイザーやキーボードなど)の好きな周波数帯に乗せることができる。 BALANCEノブは高周波成分と低周波数成分を好みに合わせて調節するもの。ポジションが0では高周波数成分と低周波数成分がほぼ同じ量に。HISS側に回せばより高周波数成分がメインとなり、BUZZ側に回せば低周波数成分が多いサウンドになる。 本体サイズは440×389×178(W×D×H)mm。本体のサイドパネルの前後を逆にして取り付ければ、19インチ・ラックに組み込むことが可能だ。 製品情報 ◆Moog 16 Channel Vocoder 価格:1,000,000円(税別) 発売中 <おもな仕様> プロセッサー・タイプ:ボコーダー アナログ/デジタル:アナログ チャンネル数:16 形態:デスクトップ/ラックマウント 機能:ボコーダー(サンプル/ホールド、外部パッチ、ヒス&バズ) エフェクト:ボコーダー(サンプル/ホールド、外部パッチ、ヒス&バズ) アナログ・インプット:キャリア・オーディオ×1、プログラム・オーディオ×1、フィルター・バンドCV×16、フットスイッチ×3(サンプル/ホールド、パッチ・セレクト、バイパス) アナログ・アウトプット:メイン・アウトプット×1、フィルター・バンドCV×16 電源:外部パワー・サプライ(入力:120/240VAC、出力:12VDC @3A) 消費電力:16W @12VDC 付属品:電源コード×1、電源アダプター×1、パッチ・コード(ショート)×14、パッチ・コード(ロング)×2 外形寸法:440(W)×389(D)×178(H)mm 質量:7.9kg
BARKS