Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

日本酒と紅茶でつくられた梅酒 幅広い食シーンに合う芳醇な味わい 沢の鶴と富永貿易が共同開発 文化発祥の神戸もPR

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
食品新聞

 沢の鶴は28日、富永貿易と共同開発した「古酒仕込み 紅茶梅酒」を新発売する。  同商品は、兵庫県産山田錦で仕込み3年以上熟成させた純米酒(古酒)に南高梅を漬け込んでつくられた梅酒で紅茶葉を抽出したもの。  日本酒のとろりとした深みのある味わいと紅茶の豊かな風味に南高梅の酸味が調和し、芳醇でまろやかな味わいが特徴となっている。  25日発表した沢の鶴の西村隆社長は「料理との相性がよく、サンドイッチやビスケット、チョコレートにも合い幅広いペアリングが楽しめる。生活の中で少し幸せが感じられるといったライフスタイルの一助になれれば非常に嬉しい」と語る。  開発に着手したのは18年。沢の鶴が、紅茶市場の成長に着目して、紅茶の輸入販売などを手掛ける富永貿易に協力を依頼。富永貿易から提供された茶葉で試作を繰り返しオーガニック紅茶「HAMPSTEAD TEA(ハムステッドティー)」のダージリン茶葉を選定した。  同茶葉は、インド・ダージリン地方で150年以上の歴史を持つマカイバリ茶園で栽培されたシングルエステートで、世界で最も基準が厳しいとされるオーガニック認証のひとつ「demeter(デメター)」を取得している。  「ハムステッドティー」について富永貿易の富永昌平社長は「ロンドン初のオーガニック紅茶ブランドで、サステナブルや環境への配慮が注目される中、『AHMAD TEA(アーマッドティー)』に続いて伸ばしていきたい」と意欲をのぞかせる。  パッケージデザインは富永貿易が手掛け、日本と英国の伝統・文化も感じられるような和洋を織り交ぜたデザインとなっている。  容量は300mlで参考小売価格は税別1280円。富永貿易が持つ輸入専門店などのルートでも販売される。

 沢の鶴では「紅茶梅酒」によって日本酒の間口(飲用層)拡大も狙う。「日本酒で仕込んだ梅酒のおいしさを伝えたい。梅酒は女性や若い方にも人気であることから、日本酒ベースの梅酒をきっかけに日本酒の味わいにも興味を持っていただきたい」(西村社長)と期待を寄せる。  梅酒は一般的に、梅をホワイトリカーと呼ばれる醸造アルコールに漬けてつくられ、家庭では日本酒で梅酒を仕込むのは至難とされる。  その理由について西村社長は「日本酒は通常アルコール度数が15度前後で痛みやすく、腐敗や再発酵する可能性がある。加えて酒税法があり、現在、家庭では20度未満のアルコールで梅酒をつけることは法律で禁止されている」と説明する。  沢の鶴は10年から日本酒をベースにした梅酒の製造販売に注力し近年は右肩上がりで出荷を伸ばしている。

 沢の鶴と富永貿易はともに神戸に本社を構えることから、「紅茶梅酒」を通じて日本酒と紅茶の文化発祥の地である神戸もアピールしていく。 「新しい価値提案で地元・神戸を盛り上げたいという思いもある。日本酒や紅茶が神戸を代表する文化であることをご存知でない方もたくさんいらっしゃると思う」(西村社長)  富永貿易の富永社長も「当社では食の価値の共創をミッションに掲げており、沢の鶴様からお声がけいただいたことで新たな消費者のニーズに応えられるものと考えている」と述べる。

【関連記事】