[沖縄県]LINEアプリを活用した新型コロナ対策を実施
沖縄県(148万1500人)は、県民や観光客の新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、20年10月16日からスマートフォンのLINE公式アカウント「RICCA(リッカ)」の運用を開始した。「RICCA」は、Real-time Interactive CORONA Catch Applicationの略で、「県民や観光客と県が、双方向にやりとりし、コロナの情報をキャッチするアプリケーション」と、しまくとぅば(県内各地域で受け継がれてきた、地域の伝統行事等で使用される言葉)で「一緒に」「共に」を表す「りか」を掛けたもの。 具体的には、(1)県民や観光客が「RICCA」で施設やイベント会場などに掲示されたQRコードを読み取ると利用した施設等の場所・日時が登録され、(2)施設等の利用者に新型コロナウイルスの感染が確認された場合、必要に応じて同日同じ時間帯の利用者に県から感染者との接触可能性のお知らせをLINEメッセージで送信、(3)受信者に対して健康管理を十分に行うことと、体調不良の場合の相談窓口を案内する。利用には事前に「RICCA」の友だち追加が必要。 一方、各施設やイベント事業者は、県HPもしくは「RICCA」のLINEトーク上から事業者登録を行い、発行されたQRコード付き「シーサーステッカー」をダウンロードして施設内に掲示する。 LINEによる同種の取組みは全国各地で進められているが、利用者に観光客も含めたことや、QRコードを読み込めば感染症防止対策を徹底した施設の商品割引を受けられるクーポン機能を付加したのは全国初(1アカウントにつき1回のみ使用可)。県は感染拡大防止と社会経済活動の両立をサポートするインフラとして期待を寄せている。 (月刊「ガバナンス」2021年1月号・DATA BANK2021)
<株式会社ぎょうせい>