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ホンダ山本MD「F1復帰後、初めて最適な準備でシーズンをスタートできる」/開幕直前インタビュー

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オートスポーツweb

 いよいよ、7月3日からF1がオーストリアで再開される。チームとともにイギリスからオーストリアへ入国するため、日本を6月12日に発ち、イギリスでの2週間の自主隔離後、2020年の再開幕の地となったレッドブルリンク入りしたホンダの山本雅史(マネージングディレクター)に話を伺った。 【写真】2020年F1第1戦オーストリアGP 『コ』の字型に設置されたアルファタウリ・ホンダのコンテナ ────────── ──山本MD(マネージングディレクター)は、いつサーキットへ入られましたか。 山本雅史MD(以下、山本MD):6月30日に(サーキットへ)入りました。原則、移動はチーム単位で行われているため、オーストリア到着後、そのままサーキットへ行って、みんなと一緒にランチをとりました。今回、レースに参加するスタッフの食事は基本的にホテルかサーキットとなっているためです。  再開後はモーターホームの使用が禁止されているので、パドッククラブがすべてチームごとにコンストラクターズ選手権順で部屋が割り当てられています。  ただ食事のスタイルは通常のパドッククラブとは違って、セルフサービスのケータリング的なもので、しかもケータリングのスタッフとの間には(駅や映画館で)切符を買うときに見かける穴の開いた透明なアクリル板の仕切りがあって、そこで注文するとトレイごと食事が出てきました(笑)。 ──パドックの様子はいかがでしたか。 山本MD:パドックは、まだ荷造りを開梱しているという状況でした。モーターホームはありませんが、エンジニアが2階で仕事し、1階がタイヤの保管場所になっているガレージ裏にある建物は、そのまま建っています。その後ろにあるはずのモーターホームの代わりには、コンテナが「コ」の字に設置されていました。おそらく、両脇がドライバーの部屋で、真ん中がチーム代表の部屋だと思います。  それ以外では、レッドブルの木でできたMotoGPバージョンのひと回り小さいモーターホームは建っていました。ホンダはVIPを呼んでいませんが、チームによっては一部呼んでいると聞いていますので、彼らのための共用スペースになるんじゃないかなと思います。 ──そのほか、パドックでの注意事項のようなものはありますか。 山本MD:レッドブルはチーム内が全部で12のグルーピングに分けられていて、マックス(フェルスタッペン)と(アレクサンダー)アルボンの担当スタッフはもちろん、ふたりのドライバーと一緒に仕事するホンダのスタッフも個別に分けられ、私と田辺(豊治/ホンダF1テクニカルディレクター)はグループ5に入っています。 ──ホンダのスタッフも分かれて仕事しているという感じですね。 山本MD:これまでフェイス・トゥ・フェイスで行っていたホンダ内のミーティングは、テレワークでやっています。 ──そのほか、いつもと異なる点はどのような部分ですか。 山本MD:パドックはFIAが指定する医療用マスク着用が義務付けされています。30日にサーキットに行ったときは私たちはもちろんのこと、ゲートにいたセキュリティスタッフもみんなマスクをしていました。そのほか、レッドブルからもマスクやフェイスシールド、アルコール消毒液も供給されています。  イギリスに自主隔離で2週間いて感じたのは、日本ほどマスク着用率が高くないこと。でも、オーストリアに向かう飛行機ではレッドブルのスタッフは全員マスクをしていたし、サーキットでも100%をマスクしています。F1を再開するために、みんながルールを守っていることを実感しました。 ──約4カ月ぶりにサーキットに入ったときの感想は? 山本MD:じつは、30日にサーキットに入るとき、パスをチェックするゲートでブザーが鳴って、10分ほど待たされました(笑)。3月のオーストラリアGPで配布されたパーマネント(年間)パスは、その後(FOM側によって)一旦データがクリアにされて、今回からは再度入場可能なエリアを含め、パスのデータが見直されたものになっているようなのですが、それがなんらかのトラブルによって不具合が出たようで、私以外にも足止めをくらった人が何人かいたようです。  1年ぶりにレッドブルリンクに来て、正直、元気が出ました。戦いの場に戻ってきたという感じです。今年はホンダがF1に復帰して以降、初めて最適な状態で開幕からスタートできる状態にあります。これは選手権を戦う上での原点。そういう意味では、今シーズンは復帰後初めてシリーズを戦う準備ができたと思います。今シーズンはオーストリアGPで登録したパワーユニットでそのままシーズンを戦うことになるので、今シーズンこそ、規定通りの基数で戦い抜きたいです。 ──オーストリアGPではF1だけでなく、FIA-F2も開幕します。 山本MD:イギリスにいたとき、(ホンダの育成ドライバーである)角田(裕毅)とは電話もしたし、LINEでもやりとりしていました。今シーズン、彼はFIA-F3からF2にカテゴリーが上がったので、まずは一戦一戦きっちり戦うこと。順位がたとえ落ちても、最後まであきらめないで、シーズンを見据えてプロとして仕事することを伝えています。  マクラーレンのカルロス・サインツJr.とランド・ノリスが行ったオーストリアGPに向けてのテストは、角田が所属するカーリンのF3のマシンでした。そこで角田も一緒に走って、かなり接近したタイムを出していたようです。『サインツにはちょっとだけ負けましたが、ノリスには勝って非常に充実したテストでした』と言っていました。  彼とは定期的に話をしていて、会話だけの印象ですが、一皮向けて大きく成長したなと感じました。チームとのコミュニケーション、クルマの走らせ方に関しても「いい感じです」と言っていて、今年楽しみなひとりです。 (昨年までホンダの育成ドライバーだった)松下(信治)は今年からホンダの育成ドライバーではなくなりましたが、いまもLINEでやりとりしていて、サーキットで会って話ができればうれしいですというメッセージはもらっています。ただ、再開後のレースでは原則、チーム間ももちろん、ほかのカテゴリーとの接触も原則、禁止なので、直接会うのは難しそうですね。 [オートスポーツweb ]

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