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「徴用工」はもう一つの「慰安婦」になり、取り返しがつかなくなる

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デイリー新潮

 今 、日韓関係は最悪である。振り返ってみるまでもなく、日韓両国の不和の歴史は、その根が深い。遠い昔は、協力と扶助の歴史よりも、支配と被支配のフィクションを構築するのに熱心であり、近代以降は、加害と被害の歴史に縛られてきた。そして今は、従軍慰安婦や徴用工問題に象徴されるように、極北の対立をみせている。これ以上悪くなりようがないならば両国に和解の可能性はあるのか、終戦の日の機を捉え、日韓関係史が専門の評論家が考えてみた。  ***

 一般的に和解は、「法律的」と「心理的」の二つに、大別することができる。  前者は、「当事者が互いに譲歩して、当事者間に存在する争いをやめることを約束すること」で、心理的な和解を伴わない形式的なものだから、紛争当事者間の敵対心や心の傷を解消することはできない。  後者は、「犯した過ちに対して、これを心 から反省し、容赦を求めること」である。したがって真の和解は、「法律上の和解」と同時に、「心理的な和解」もが成立した状態なのである。目下、日韓両国は、この心理的な和解をめぐって、お互い違うところを見ている状況が続いている。  太平洋戦争が終わり、日本による占領や植民地支配から解放されて、かなり長い年月が過ぎた。しかし残念なことに、加害国・日本と被害国・韓国(北朝鮮を含む)という図式は、さらに固着化し、強固になってしまった。  その間、日本は、法律上の和解はもちろん、公式、非公式のチャンネルを介して、数え切れないほど遺憾の意を表し、心から容赦を求めてきた。しかし韓国側は、日本の反省と謝罪の表明を根っから受け入れようとしない。いや、それどころか、今になっては一切の交渉さえ持とうとしない。  その理由として韓国側が挙げているのは、日本の政治家たちのいわゆる「妄言」や、嫌韓を煽るような挑発的な言動だ。そういった行為は、表明したはずの反省と謝罪を嘲笑うかのように繰り返されてきたのは事実だろう。

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