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旅や探検と幸福感との関係 米大学チームが検証

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Forbes JAPAN

パスポートに各国のスタンプを集めることで気分が良くなるのはなぜか不思議に思ったことはあるだろうか? あるいは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で巣ごもり中に落ち込んだ気持ちになるのはなぜだろう? 毎日をさまざまな新しい経験で満たすことと幸福度や幸せの向上との間に、これまで知られていなかったつながりがあることを突き止めたとする論文が先月18日、科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスに発表された。こうした新たな体験は、自分の街で行ったところのない地域を探索することでも、国を横断するドライブの旅に出ることでもよい。 さらに、旅ができない場合でも、他の方法を通じて幸福度を上げられるかもしれないという。以下に、科学的に示された幸せと探検の関係を紹介する。 旅と幸福の関係 ニューヨーク大学、コロンビア大学、マイアミ大学の研究チームは、ニューヨークとマイアミの132人から、新型コロナウイルスのパンデミックが起きる前の3~4カ月にわたりデータを集めた。参加者は女性が90人、男性が42人で、年齢は18~31歳。 参加者はまず、研究所でのアンケートを通じ、ベースとなる鬱(うつ)と不安のレベルを測定した。それからスマートフォンに位置追跡アプリをインストールし、期間中にテキストメッセージを通して気分に関するアンケートに回答した。追跡期間終了後、最初に行った鬱と不安のアンケートを再度研究所で行った。 研究チームがデータを分析したところ、1日の間にさまざまな場所を訪れ、それぞれの場所で大体同じ割合の時間を過ごすと「幸せ」や「ワクワクする」「リラックスしている」といったポジティブな感情が持てることが多いことを発見した。 また研究の終盤、探検とポジティブな感情の関係が脳内の活動と関係しているかを調べるため、参加者の半分ほどがMRIスキャンを受けた。その結果、ポジティブな感情と多様な経験との間の強いつながりと、新しいものと報酬を処理する部位である海馬と線条体の活動との間に相関関係があることが示された。これまでの研究では、動物の間で同じような結果が出ることが分かっている。

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