「釣りの文化を守っていきたい」 がまかつが和歌山に新工場進出
大手釣り具メーカーのがまかつ(本社・兵庫県西脇市)が和歌山県橋本市隅田町の工業団地「あやの台北部用地」に進出することが決まり9日、和歌山県庁で進出協定締結式が行われた。 同社は昭和43年設立で、質の高い豊富な種類の釣りざおをつくることで知られる。すでに同町で工場を稼働させているが、生産体制の強化のため、新工場(2階建て、延べ床面積約5600平方メートル)を建設する。令和9年に操業開始予定で、地元で9人を新規雇用するという。 県庁で行われた進出協定締結式では、岸本周平知事が「国内外で有名なブランドの工場が橋本市にあることを感謝します」とあいさつ。平木哲朗市長も「橋本市ではヘラブナ釣りが盛んで、ヘラブナ用の釣りざおづくりも伝統文化になっている。協力して、釣りの文化を守っていきたい」と述べた。 藤井治幸社長は「新工場は事業拡大に必要なステップであり、雇用の創出や地場産業の振興にも協力していきたい」と話した。
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