「任期満了まで仕事したかった」最後の公務に悔しさにじませる斎藤知事 維新・吉村氏は来る知事選に「独自候補擁立」明言
失職して出直し選挙に出ることを表明した、兵庫県の斎藤知事が27日、最後の公務に臨んだ。 【写真】最後の公務に悔しさにじませる斎藤知事 次の知事選に向けて、各政党も動き出している。
■斎藤知事、最後の登庁日「知事として間違っていた」とあいさつ
27日、最後の登庁日となった斎藤知事。 兵庫県 斎藤元彦知事:今回失職となりますけど、自分としては任期満了まで仕事をしたかった。(Q.悔しさ?)そういう気持ちもあります。 最後の公務の日、悔しさもにじませた斎藤知事だが、午後開かれた政策会議で幹部職員を前にあいさつした。 兵庫県 斎藤元彦知事:厳しい言い方で『なぜできないんだ』、『こういうことやってほしい』と言ったことがありました。皆さんには不快な思いや、負担を負わせてしまった。私が至らなかったところ。職員の皆さんがそれぞれの現場で一生懸命やっていただいていることに、まずは感謝の気持ち、やっていただいたことに『ありがとう』というところからスタートすべきだった。 「知事として間違っていた」と話し、感謝の言葉を述べた。 兵庫県 斎藤元彦知事(26日):30日付で失職をする。次期知事選において出直し選挙に臨ませていただくことを決めました。 議会の不信任決議を受け、9月30日付けで自動失職し、出直し選挙に臨む意向を表明した斎藤知事。 兵庫県 斎藤元彦知事(26日):不信任決議を可決いただいたという議会のご判断ではあるが、私は、そこは少しやっぱり…本当にそこまでいかなきゃいけなかったのかという思いは、正直ある。 (Q.告発者捜し・公益通報認めなかった考えは?) 兵庫県 斎藤元彦知事(26日):当時の対応は、その場での対応としては、最善の取り方だったと思っている。 議会の判断や告発文書問題への対応について持論を展開した。
■神戸市長は「知事の発言としては信じられない」と批判
これらの知事の発言に、27日、批判が相次いだ。 まず異議を唱えたのは神戸市の久元市長。 神戸市 久元喜造市長:『辞職しなければいけないほどのことなのか』という主旨の発言があったが、県民の代表である県議会の不信任議決を受けて、その対象である知事の発言としては信じられない。 斎藤知事が功績としてアピールした、“県立大学の無償化”についても。 神戸市 久元喜造市長:県立大学の無償化はやるべきではなかった。(県内)全体の学生の中で、わずか2%の学生しか恩恵が受けられないような施策は不公平。少子化の影響の中で、大学も存続のために大変苦労している。
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