立憲代表選4候補が討論会ー神奈川(全文2)国民年金に上乗せする新年金が必要ではないか
外国人の介護への人材活用をどう考えるか
泉:はい。福岡で西村さんには少しお伺いしたかなと思ったので、小川さんにじゃあ。いわゆる高齢者の皆さまに関することを2つ、ちょっとお伺いしたいと思います。 まず1つは、私、先ほど介護の現場で働いていたことがあるという話をしたんですが、先日福岡の討論会のときにも、その前に介護施設を訪問させていただきました。理事長なんかとお話をさせていただいて、やはりどうしても人材不足っていうのも1つ大きな課題だっていうことで、そこではやはり外国人の方々にも介護現場に入っていただいているということがありました。 中には技能実習生でひどい待遇を受けて、もうなんとか逃れてこの福祉事業所に着いて、ここではちゃんと日本の方と同じ給料をもらえてるっていうことで、本当にありがたいというようなお話がありました。私は、皆さん、中には外国の方から介護なんてっていう方、あるかもしれませんが、私やっぱりこれ変えていかなきゃいけない、多文化共生という意味でも、やはりこれから介護人材は外国から来られた方々をむしろ大事にちゃんとお迎えをして、子供の教育もちゃんと受けていけるようにしていかなければいけない。 この外国から来る方々の介護への人材の活用、これについてどう考えるかと、あと年金です。実はちょっと皆さん、厳しいことをいえば、やはり私は今、うちの子供は今、高校生と中学生ですが、おそらく今、若い世代で初任給がおじいちゃんやおばあちゃんの年金に届かないっていう事例がかなりあるはずなんです。これやっぱり悲しいというか、ある調査では20代の貯蓄ゼロは61%、60歳代の貯蓄ゼロも37%ですから低いわけじゃない。
一定収入のある年配者には国民年金支給の制限が必要では?
大変ではあるんですが、要は、やはりこの格差が広がっているといわれる社会の中で、やはり一定収入のある年配の方には国民年金部分の税部分、せめてやっぱりそこぐらいは、残念ですけど支給を制限していくと。そしてやはり世代間の資産もだいぶ差がありますから、もう少し持続可能性を高めていく必要があるんじゃないかというふうに思いますけども、この辺についてご見解をいただければと思います。 小川:はい。同感の部分が多いのでちょっと議論にならなかったらごめんなさい。 介護現場も含めて、今まで日本は基本的に日本語で介護福祉士の試験を受けなさい、で、合格しなかったら帰国しなさいというポリシーを取ってきてます。それから、介護現場に限らずですが、技能実習生、そして今度できた特定技能制度ですね。やっぱり外国人材の方を労働者として見てる。従って家族を連れて来れないとか、そういうまさに人道的、人権の観点からの配慮も不十分。 そして西村さんが街頭でお話しになられてましたが、ウィシュマさんのような悲劇も起きる。私はこの入国管理政策、外国人政策はやはり抜本的に見直して、きちんと人として受け入れる、人権に即した人としての福祉を前提として日本社会で受け入れていく。そしてそこで当然、社会貢献。これは介護の現場に限らずですが、社会貢献もしていただき、共生型の社会、国際社会と親和的な日本社会にこれから移行させていくべきだという考えを持っています。 介護現場は西村さんもお話しになられましたが、全産業平均でやはり10万円近い収入格差がありますので、こうしたところに対するきちんとした、これも公助を整えることの一環になると思いますが、尊厳ある処遇、尊厳ある待遇があってこそ、誇りを持って働いていただける現場になる、それは日本人であれ外国人であれ、変わらずにそうした底上げ、バックアップをしっかり社会として、していく必要があると感じております。 年金制度、すごく難しいです。片や十分な年金を、厚生年金と合わせて受け取っておられる諸先輩方がいらっしゃいます。それはそれで安心な材料だと思います。片や国民年金だけの方もたくさんいらっしゃって、これは満額受け取っても6万円、7万円に届かないぐらいなんですが、実際は40年間毎月納め続けましたという人は少ないんです。