立憲代表選4候補が討論会ー神奈川(全文2)国民年金に上乗せする新年金が必要ではないか
少子化の理由はどこにあると考えているのか
逢坂:それでは、どうしましょうかね。小川さんに聞きましょうか。私も冒頭の発言で少子化について言及をしましたけれども、やはり日本の社会保障を考える上で、少ない人口で多くの人たちを支えるというのは、これ簡単なことでは、正直言ってありません。多少、負担を上げたからといって、これがたちどころに解消するということにはなかなかならないんだと思っています。 その意味で、やっぱりどうしてもこの少子化対策っていうものに取り組まなきゃいけないというふうに思うんですが、私は少子化の1つの理由として、やっぱり賃金が上がっていないことだとか、雇用が不安定なことも背景にあるんだろうという指摘をさせていただきましたけれども、小川さん自身は少子化の理由っていうのはいったいどういうところにあるのか。で、それを克服する方法、それについてはどのように考えられるか、もし何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 小川:はい。ありがとうございます。今、自然出生率でいうと、日本の中で一番高い地域が沖縄です。それから神奈川もそうですが、東京をはじめとした首都圏、都市部に来れば来るほど出生率は下がってきてます。ところが、逢坂さんもお話しになったと思うんですけど、ご結婚された夫婦の望む子供の数って昔から変わらないんですよね。あるいは実際に生んでおられる子供さんの数っていうのは変わらない。 ですから、逢坂さんがおっしゃったとおり、安定した雇用、安定した収入、将来の見通しの下でなかなか結婚しにくくなっている。結婚したものの、例えば都会であればどうしても狭い居住空間で肩寄せ合って生きる。そして保育園探そうにも、私も経験がありますが、昔、横浜に住んでたことあるんです。中央官庁に勤務していたころ。保育園、何回も落ちましたし、子育て環境が整っていない。
国力の観点から少子化・人口減対策を議論する考え方もある
ですから、こういう社会的な制約で十分子供を産み育てることができない、あるいは世論調査すると、一番の不安は将来の教育費の不安というのが、例外なく出てきます。ですから、あらゆる面で公助を整えてそうした不安を取り除くということが、私はすごく大事だと思っています。 ただ、ここがちょっと逢坂さんと意見が一致するかどうかあれなんですが、例えば国力の観点から少子化対策や人口減対策を議論する考え方もあると思うんですね。私はちょっとそこは、ちょっと違った考えを持っていまして、これからいろんな意味で社会が拡大成長期から、ある意味、持続可能性を回復していかなければならないという、大きな歴史的転換点にあるというふうに感じてます。 従って、人々が望む子供の産み育てやすい環境、これはぜひ整えたい、社会的に整えたいと思う一方、少子化によって、あるいは人口減によって国力が下がるという議論とはちょっと一線を画して、むしろ持続可能な社会を次世代に残していくという意味では、人口総量とかそういうこととはちょっとまた別の議論をしていきたいなという思いを個人的には持ってます。 逢坂:はい。小川さん、ありがとうございます。教育費を下げるっていうのは私もまったく同感で、それはやっぱりプラスになるというふうに思ってます。ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。それでは、お答えいただいたばかりですけれども次の順番、小川候補からの質問となりますけれども、よろしいでしょうか。