鎮魂の光「神戸ルミナリエ」輝きに募金呼びかけの声響く
鎮魂の光「神戸ルミナリエ」21年目の輝きに会場の様子は THEPAGE大阪
4日に開幕した「神戸ルミナリエ」。阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂、追悼そして街の復興を祈念して行われ今年で21回を数える。今年は昨年までの電球と違い30万個のLED100%使用で行われており、これまでとは違った輝きを眺めながら、あちこちで「きれい」「きてよかった」という声が聞かれ、6日も開幕後初めての日曜日とあって多くの歓声も聞かれた。
会場までは約40分の道のりもみんな楽しそうに歩く
JR元町駅を下車後、一度会場とは反対側の西の方向へ歩き、Uターンして同駅へ再び戻る。そして、街中も行ったり来たりを繰り返して、筆者は午後7時前から歩き始め、駅から会場までの所要時間は40分強だった。 しかし、そこまでの間、歩いている人たちは「いやぁ今年もすごいね」「街の景色もきれい」と、会場までの道のりを楽しんでいる人たちが多かった。安全のため、多くの警察官や警備員が交通整理を行う。これも安全のためとあって、道行く人が「ごくろうさま」と声をかける様子も見られた。 その40分の道のりをへて、鎮魂の輝きを放つ会場へ到着。言うまでもなく「わぁ」「スゴイ」といった感動の声があちこちで聞かれ、同時に「カシャ~ッ」という携帯電話のカメラの撮影音も響き渡る。
1.17希望の灯りに多くの人が手を合わせ
「やっとついた~」「来てよかったね」という声の中、東遊園地付近では「1.17希望の灯り」に手を合わせる人が何人もいた。 そして、子供らはその光景をみて不思議に思う。その理由を親が教えている光景も見られた。こうしてこの震災が語り継がれていくのだろう。光り輝く会場のLEDは、今年もそんな光景を多数見守っているのだろう。 ただ、来月で震災から21年。運営資金集めが困難なことなどから、開催期間は昨年より2日短くなっている。会場では「100円募金」を呼びかける声も響いていたのが印象的だった。神戸ルミナリエは今月13日まで開催。関係者によると、期間中は約300万人の来場が予想されているという。