白鷗大、4度の延長の末に連覇達成!歴史に刻まれた3時間の激闘[インカレ2024/大学バスケ]
約3時間、4度のオーバータイム、歴史に残る激闘となったインカレ女子決勝
インカレ史に残る決勝だった。 12月8日、国立代々木競技場第2体育館で行われたインカレ2024(第76回全日本大学選手権大会)女子決勝は、前年女王で今年度は春のトーナメント、秋のリーグ戦を制覇している白鷗大(関東1位)、それらの大会でも準優勝と涙をのんできた東京医療保健大(関東2位)の対戦となった。試合は約3時間、4度の延長と両チームがすべてを出し切った結果、白鷗大が111-103で勝利して2年連続3度目の優勝を果たした。
試合は東京医療保健大のペースでスタートした。「白鷗大に勝つことだけを考えて準備してきていた。逆算して1ヶ月という限られた時間の中でできることは何だろうと考えてやってきた」と恩塚亨監督。白鷗大の連動性を断って3Pシュートを打たせず。No.13オコンクウォ スーザン アマカに対しては2人で守ることで対応。リバウンドで優位に立ってオフェンスに転じるとリーグ戦途中からゲームメイク役もこなし始めたNo.5絈野夏海がシュートだけでなくパスから得点を演出。さらにリーグ戦での対戦ではわずか3得点に終わっていたNo.11五十嵐羽琉が3Pシュートやスピードを生かしたドライブで翻弄し、ハーフタイムで36-24とリードを握った。
白鷗大・佐藤智信監督は「東京医療さんがうちのフローオフェンスを切ってきて、前半はなかなかリズムに乗れなかった。スイッチでアジャストされて、キャッチ&スリーを打つチャンスがなくなり、ドライブしてもローテーションで守られてズレができなかった」と振り返る。白鷗大が前半で決めた3Pシュートは、No.11佐々木凛の1本だけだった。 3Qに入ると、白鷗大はNo.13アマカにボールを入れてインサイドを起点とするオフェンスに切り替えていく。徐々に白鷗大らしいリズムが出てきたが、17点ビハインドでこのクォーターを終えることになった。しかし、ここからドラマチックな展開が始まる。4Q開始直後、白鷗大はNo.13アマカがゴール下で決めると、キャプテンNo.20舘山萌菜のスティールからNo.75佐藤多伽子の速攻、No.23高田栞里がチーム2本目の3Pシュートを沈めるなどで6連続得点。開始4分余りで13-0のランを作って4点差まで迫った。