蒸溜酒の未来を見据えた 「梅酒」 小牧蒸溜所×ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢 限定コラボボトルが登場
地元さつま町の梅農家とつくる完全手づくりの梅酒
鹿児島県薩摩郡さつま町の小牧蒸溜所 (小牧醸造株式会社) と、ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢は、小牧蒸溜所の地元さつま町の梅農家とつくる完全手づくりの梅酒 「小牧の梅酒」 の、“布の彫師” と呼ばれるアーティスト 「KENDAI」 によるラベルデザインを施した限定コラボレーションボトル100本をプロデュース、2024年12月13日(金) よりビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢のオンラインショップと実店舗の両方で総数100本の限定販売を開始する。 今回販売される 「小牧の梅酒」 は2018年より生産を開始、今年、Kura Master運営委員会が主催する 「2024年度 梅酒コンクール」 で金賞を受賞した梅酒だ。もともと小牧醸造のある鹿児島県薩摩郡さつま町は、「竹」 と 「梅」 が有名な町として知られているが、当時、農家の担い手不足により品質の良い梅が収穫しきれずに余ってしまっており、その課題の解決に取り組んだのが梅酒作りを始めたきっかけである。
地元の課題に向き合う
過疎化する地域の人手不足、採取することができない品質の良い梅。地元の課題に真摯に向き合った結果、小牧蒸溜所は、蒸溜酒の未来のためにも、“世界に日本の蒸溜酒=焼酎を広めていくこと”、そして地元さつま町の自然を守り、後世に伝え遺していくために、新しい焼酎の歴史を創る取り組みとして、初めて梅酒の生産を開始、その後年々生産量を増やし徐々に口コミなどで拡がりを見せている。 その背景として、蔵人総出で梅農家と一緒に梅をもぎる採取から品質をしっかりと吟味し見極め、その梅のヘタや種を実と分け、焼酎に漬ける作業まで、1つ1つを丁寧にすべて手作業で行なっているため、その大量生産ができない代わりに、味と品質の高さを誠実に守っていることが、口コミで徐々に拡がっている理由になる。
「日本の食文化や蒸溜酒の文化を伝えていきたい」
しかしながら、「日本の蒸溜酒=焼酎」 でいうと、過去の焼酎ブームや昨今のソーダ割り人気など、若い人たちにも浸透してきてはいるが、まだまだおじさんが飲むお酒というイメージを払拭できず、日本酒、ワインと比較するとアルコール市場において、梅酒を含む焼酎をはじめとした日本の蒸留酒は難しい立場にあるのが現状だ。 そこで今回、「日本の食文化や蒸溜酒の文化を伝えていきたい」 という想いをもった小牧蒸溜所と、「ファッションとして日本の文化を伝えていく」 という想いをもつビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢が、「日本の文化を守りながらも、新しい未来・新しい歴史を創り紡いでいくこと」 をともに目指しコラボレーションが実現。新年を迎えるにあたり2025年の干支である 「巳」 をモチーフに、ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢と所縁の深いアーティスト 「KENDAI」 が特別にデザインした100本限定のコラボレーションボトルが誕生した。
毎年継続していく取り組み
飲み終えた後もインテリアとして飾っておきたくなるようなデザインが魅力だ。両社のこの取り組みは、毎年継続して行っていく予定だという。来年のボトルデザインも楽しみなところだ。 小牧醸造株式会社 鹿児島県薩摩郡さつま町時吉12/09-9653-0001 https://komakijozo.co.jp/ ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢 東京都世田谷区北沢3-19-20 reload 2-1/03-3460-8515 公式Webサイト
文:新宅友也 (小牧蒸溜所専門酒屋/新宅商店) 写真:小牧蒸溜所/ビームス プラネッツ リミテッドストア 下北沢