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パンデミックの影響で“本物の肉”が品薄になり、米国では「代替肉」の普及が加速している

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WIRED.jp

トイレットペーパーや洗剤と同じように、失ってみて初めてありがたみがわかるものがある。肉もそのひとつだろう。 牛肉そっくりの「合成肉」でハンバーガーができるまで 新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、米国では肉が品薄になっている。複数の食肉加工場が新型コロナウイルス感染のホットスポットとなり、閉鎖されたからだ。これによって、いつも大量の牛肉や豚肉、鶏肉を米国内の食料品店へ届けていた流通インフラが乱れ、畜産農家は納品先を失っている。 米国中西部では、大きく育ちすぎて食肉として加工できなくなった何万頭もの家畜が、ガスで殺処分されている。その一方で、数百万人の人々が十分な食料を手に入れられずにいるのだ。

食肉の複雑なサプライチェーン

無駄が生じる背景には、わたしたちのたんぱく質の消費方法の複雑さという問題がある。 まず、農家がたんぱく質を含む作物を飼料として栽培し、それを畜産農家が家畜に与える。飼料を食べた家畜は、飼料内のたんぱく質を肉という別のかたちのたんぱく質に変換する。その肉は食肉加工場で加工され、食料品店へと運ばれる。 このサプライチェーンには多くの事業者が介在している。つまり、それだけ滞りの原因となりうる箇所が多いということだ。 だが近年になって、こうした仲介業者を必要としない肉の代替品が登場した。インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)やビヨンド・ミート(Beyond Meat)といった企業は、家畜という過程を介さずに肉を製造する。こうした企業は植物性の原料から、驚くほど“本物”に似た人工肉をつくり出すのだ。 ほかにも、動物の細胞を研究室内で培養して、チョリソーなどのひき肉製品を実験的に製造している企業もある。大学の研究室では、細胞をひき肉のような不定形の状態ではなく、ステーキ肉状に培養する方法も研究されているほどだ。 新型コロナウイルスが世界的に大流行しているいま、サプライチェーンがシンプルな代替肉は急速に売り上げを伸ばし、従来の肉にとって替わるのだろうか?

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