【変わる札幌のスーパー】北海道撤退のイトーヨーカドー 福住店9月23日閉店 28年の営業に幕 今後は関東のスーパー『ロピア』へ 西友も今月9店舗閉店へ
9月23日が最後の営業日。 北海道から撤退を決めた大手スーパーのイトーヨーカドー。 札幌市豊平区の福住店が28年の歴史に幕を下ろす。
福住店 地域に愛された28年
「寂しいなって感じですね」 「(今後は)買い物難民になるかも」(いずれも利用客) 9月23日午後7時に閉店する福住店。 親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、業績不振のイトーヨーカドーを首都圏に店舗を集約させる方針で、北海道からの撤退を決めた。 1996年に開店した福住店は、札幌ドームの最寄り駅である地下鉄東豊線福住駅に直結。 プロ野球やサッカーなどの試合がある日は多くの人でにぎわった。 また、人気アイドルグループ嵐のコンサートの日は入口から嵐一色。 メンバーがCMに出演している商品とポスターで埋め尽くされた。 「お客さんもたくさん来てくれて売上も嵐効果になっております」(当時の福住店の担当者) 「嵐だらけでテンション上がっています」 「(Q:テンション上がりますか?)上がります!」(いずれも当時の利用客)
閉店を惜しむ声も
28年もの長きにわたり、地域の住民に利用されてきた福住店。 最終日に向けて設置されたメッセージボードには、閉店を惜しむ多くの声が寄せられていた。 周辺には徒歩約5分の距離に大手スーパー西友の福住店もあるが、この店も9月29日に閉店予定。 イオングループが事業を引き継ぐことになっている。 再編が進むスーパーに利用客は。 「ちょっと困りますね。どこかに行かないとね。買い物難民じゃないですけど、車でイオンに行くか、地下鉄で1つ手前のフードセンターに買い物に行くかですね」 「(Q:今後はロピアが入りますが?)安ければうれしいです。肉がおいしいと聞いたので、どんな感じなのかな、北海道にないので楽しみです。(イトーヨーカドーの閉店は)でも、ちょっと残念です」
ロピアが北海道初進出
イトーヨーカドー福住店の店舗を引き継ぐのは、関東を中心に展開する食品スーパー「食生活 ラブラブ ロピア」。 「ロピア」は関東を中心に、関西、九州など全国約90店舗を展開している低価格と大容量が特徴の人気スーパーで、今回が北海道初進出となる。 イトーヨーカドーの店舗では、すでに閉店した屯田店の跡に、ロピア北海道1号店が11月にオープン予定だ。 北海道のイトーヨーカドーは札幌市内に残り2店舗。 琴似店は2025年1月5日に閉店後、ロピアに。 アリオ札幌店は2025年1月13日に閉店し、その後は帯広市のスーパー「ダイイチ」に引き継がれ、2025年3月に出店予定となっている。
北海道文化放送
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