西武・源田壮亮 胸に期すリベンジ…今年、唯一の“収穫”は「これだけ負けたこと」/チームリーダーの2024年
「本当にいっぱい負けたな……」 主将の源田壮亮は49勝91敗3分けに終わったシーズンを振り返り、小さく声を絞り出した。 【選手データ】源田壮亮 プロフィール・通算成績 「チームが勝っていれば自分の成績が多少悪くても、気持ちとしてはまだ少しはいいのですが、チームとしてあれだけ負けが続くと、さすがにきつかったですね」 実際、源田自身にとっても調子の波が激しいシーズンではあった。特に5月、6月は打撃不振が続き、6月の月間打率は.200と低迷。これまで貫いてきた打撃フォームの大改革を余儀なくされた。その取り組みは見事に奏効し、夏場以降は成績が一転。7月には打率.345の好成績を挙げ、改良が英断だったと確信すると、その後もコンスタントに安打を放ち、最終的にはチームトップの打率.264の成績でシーズンを終えた。 とはいえ、個人としての試練は乗り越えたものの、チームはなかなか好転せず。時には大型連敗も重ねた厳しい現状にレギュラーの一人として、また、主将として誰よりも責任感を感じていたのも事実である。 その証明の一つが2020年以来4年ぶりに全試合出場を果たしたことだろう。歴史的敗戦を重ね、早々にBクラスが決定した中でも、常にグラウンドに立ち続け、チームの現状、ファンからの叱咤激励など、現実に起こっているあらゆる“いま”の声、そのすべてを一身に受け止めた。 今年、唯一の“収穫”は「これだけ負けたこと」と源田。どんなに大敗、連敗を喫しようとも、見放さずに球場へ足を運び、熱く応援し続けてくれたファンへの恩返しのためにも、「来年、絶対にやり返したい」とリベンジを胸に期す。 写真=BBM
週刊ベースボール