新総裁に期待する経済政策トップは「内需拡大の推進」 企業の受けとめ 「期待していない」6割、「期待する」4割
Q1. 9月27日の自民党総裁選挙で第28代総裁に石破茂氏が選出されました。貴社は、新総裁の誕生を期待を持って受け止めていますか?(択一回答)
◇「あまり期待していない」38.5%、「多少期待する」34.1%で拮抗 新総裁の誕生への期待度を聞いた。5,491社から回答を得た。 最多は「あまり期待していない」が38.5%(5,491社中、2,119社)。次いで、「多少期待」34.1%(1,873社)、「全く期待していない」20.4%(1,123社)、「大いに期待する」6.8%(376社)の順。 規模別では、「多少期待」が大企業の43.9%(457社中、201社)に対し、中小企業は33.2%(5,034社中、1,672社)で、大企業が10.7ポイント上回った。一方、「全く期待していない」は大企業13.1%(60社)に対し、中小企業が21.1%(1,063社)で、中小企業が大企業を8.0ポイント上回った。
産業別 「期待を持っている」金融・保険業がトップ
Q1の回答を産業別に分析した。「大いに期待」、「多少期待」を合計した「期待を持っている」で最も高かったのは、金融・保険業の51.5%(66社中、34社)だった。次いで、農・林・漁・鉱業の47.7%(44社中、21社)、小売業の45.9%(261社中、120社)と続く。 一方、建設業38.9%(763社中、297社)、サービス業他38.3%(1,009社中、387社)など4産業は40%以下だった。 石破首相の貯蓄から投資の流れを引き続き推進する姿勢や、金融政策の正常化への期待などから金融・保険業からの期待が高かったようだ。また、「地方創生2.0」を掲げ、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを示したことから、農・林・漁・鉱業からの期待も高かった。
Q2.貴社は、新総裁にどのような経済政策を期待しますか?3つまで選択ください。(複数回答)
◇「内需拡大の推進」がトップ 新総裁にどのような経済政策を期待するか聞いた。 5,712社から回答を得た。 期待する経済政策では、「内需拡大の推進」が46.1%(2,638社)で最多だった。次いで、「物価の安定」35.3%(2,022社)、「人手不足への対応」29.8%(1,704社)の順。 一方、「廃業支援への取り組み」1.3%(78社)、「貿易促進への取り組み」2.3%(132社)、「スタートアップ支援の充実」2.3%(133社)で、廃業支援や貿易促進より、内需拡大や物価の安定、人手不足への対応など、各社が直面している経営課題に関する政策を求める声が多かった。