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河井案里は虚ろな目、女性秘書は突然号泣…河井前法相「裁判の修羅場」

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文春オンライン

 昨年の参院選をめぐる大規模買収事件で公職選挙法違反の罪に問われた前法相の河井克行被告(57)と妻の案里被告(46)。2人は8月25日の初公判以降、東京地裁に連日出廷している。逮捕当日(6月18日)発売号の「週刊文春」に案里氏の独白記を寄稿したライターの常井健一氏が法廷で見た、河井夫妻の現状は――。 【写真】この記事の写真を見る(2枚) ◆◆◆  腰縄と手錠につながれた現職の国会議員を一目見て、言葉を失った。2人とも肌に艶がなく、やせ細り、着ているスーツもぶかぶかだ。9月4日午前10時に始まった第6回公判。厳粛な空気が漂う大法廷に突然、乾いたヤジが響いた。 「なんで検察を見るんだ」  声の主は、克行氏。目の前の証人席に座る案里氏の公設第一秘書(61)に向かって激高したのだ。  確かに、その女性は弁護人の質問に言葉を詰まらせ、時折よそ見をした。だが、それを咎めた前法相の声には張りがなく、首相側近の凄みは消えていた。  裁判長は不規則発言を口頭で注意。克行氏は弁護人に促され、「気を付けます。失礼しました」と謝った。

虚ろな目で遠くを見やる案里氏

 東京拘置所での勾留が続く夫婦は、被告席に横一列で座る。ただし、間には刑務官が2人おり、身を乗り出さないと顔を合わせられない。夫が逆上した瞬間、案里氏は前を向いていた。  案里氏の頬は白いマスクで覆われ、顔色を窺うのは難しい。顔を動かすたびに浮き出る首筋の骨は、私が逮捕前に3時間向き合った時よりも目立った。開廷中、意欲的にメモを取る夫とは対照的に虚ろな目で遠くを見やり、しばし瞼を閉じる。それを見て、彼女が私の取材で向精神薬の服用を認めたことを思い出した。

突然号泣した女性秘書

 証人席の女性秘書は、前日にあった検察の尋問では急に号泣した。参院選の公示前から大量の印刷物を地元有力者に配り歩き、無理を重ねた物量作戦を振り返りながら「どうにか案里さんを当選させたかった」と語り、悔恨を滲ませるように嗚咽した。秘書は「名古屋巻き」の黒髪、長い付け睫毛といういで立ち。体の線を強調したド派手な装いを封印し、就活生のような黒スーツを纏う被告席の“主演女優”より目を引く。  検察官が読み上げた女性秘書の供述調書によると、広島県議だった案里氏の国政進出は「上昇志向が強いから驚かなかった」。克行氏の不人気ぶりも明かし、法廷では克行氏の性格を「すごく心配性」と証言。冒頭のヤジは、その本性に迫ったやりとりの直後に飛び出したものだ。

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