丸いライトがかわいいなんてとんでもない! 丸目でも迫力ある高性能車5選
丸いヘッドライトながら迫力あるクルマを振り返る
クルマの外観を一見したときに第一印象を左右する重要な要素のひとつは、クルマの顔=フロントフェイスではないでしょうか。なかでも目にあたるヘッドライトの形状によって、笑い顔や怒り顔などさまざまな表情を表現しています。 【画像】カッコよすぎる! 丸目がド迫力のクルマを見る(25枚)
クルマのフロントフェイスは時代によって流行があり、ここ数年は吊り上がった切れ長のヘッドライトが定番で、怒ったような表情がトレンドです。 一方、女性ユーザーをターゲットに開発されたクルマなどでは、丸いヘッドライトを採用することで、かわいさを表現する例もあります。 しかし、丸いヘッドライトながら、迫力あるフロントフェイスを実現したクルマも存在。そこで、丸目が似合う高性能モデルを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「フェアレディZ432/Z432R」
日本を代表するスポーツカーである日産「フェアレディZ」の歴史を遡ると、1959年に誕生した英国調オープンカーから始まります。 その後、2代目もオープンカーとして販売され、1969年に車名をフェアレディZに改め、クローズルーフのクーペに一新。 当時はどのクルマも規格が統一されたヘッドライトを採用しており、フェアレディZも丸目2灯を装備していましたが、フェンダーの奥まった位置に配置することで、スポーツカーらしい迫力あるフロントフェイスを演出していました。 発売当初は130馬力(グロス)を発揮する2リッター直列6気筒SOHCの「L20型」エンジンを搭載した標準モデルと、初代「スカイラインGT-R」にも搭載された、160馬力(グロス)を誇る2リッター直列6気筒DOHC4バブルの「S20型」エンジンを搭載したモデルをラインナップ。 このS20型エンジン搭載車は「フェアレディZ432」と名付けられ、「432」の意味は、4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトに由来しています。 Z432は市販モデルながらレース用を前提に開発されましたが、さらに車重を100kg以上も軽量化した「フェアレディZ432R」も存在しました。 432Rはフロントウインドウ以外の窓がすべてアクリル製に変えられ、内装ではラジオやヒーターだけでなく時計など、快適装備をすべて排除して軽量化。さらに、イグニッションキーはシフトレバーの後方に移設されたことでハンドルロックは無く、公道を走ることは考慮されていません。 なお、本来432Rはレースに出場する目的以外には販売していないはずでしたが、後にナンバーを取得した個体もあり、現存数は10台ほどといわれ、歴代フェアレディZのなかでも激レアなモデルです。