阪神・井上、大谷バットでさらに飛翔や!ロッテ安田からゲキ「1軍で残してナンボ」に燃えた
大谷バットで進化! 阪神・井上広大外野手(19)が12日、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(26)が使用するモデルのバットを発注していたことを明かした。年明けの自主トレでは母校・履正社高を訪れ、先輩であるロッテ・安田尚憲内野手(21)の言葉に発奮。新たな相棒と金言を胸に、高卒2年目の若虎がレギュラー争いに殴り込む。 【写真】このバットは井上にマッチするか!? 立ち止まることのない姿勢が進化の鍵となる。井上が参加予定の1軍キャンプへ向け、秘策を明かした。注目したのは、世界を代表する二刀流スラッガーだった。 「バットは商売道具。年始に大谷翔平さん(モデル)のバットを頼みました。試し打ちみたいな感じです」 全体的に細めで、重心は先の方へ置き、先端をくり抜くことでスイングスピードをアップ。飛距離が出やすく、コントロールもしやすいのが大谷モデルの特長だ。「身長が高く、手足も長い。自分と体格が似ている」。193センチの大谷に対し、井上は188センチ。長身のスラッガーという点で共通する。日本ハム時代の2016年、エンゼルス時代の18年に最多22発を放った打棒が井上にもマッチすれば、1軍定着の大きな武器になる。 昨季は履正社高の先輩、安田(ロッテ)のモデルを使用。その安田とは、年始に母校の自主トレで再会した。 「『1軍で(結果を)残してナンボ』といわれました。上がるためにはファームの成績も必要ですけど、やっぱり上で打ってナンボだと思う」 昨季、井上はウエスタン・リーグ2位タイの9本塁打、同3位の36打点。高卒新人なら合格点の数字かもしれない。かたや安田は高卒3年目で1軍に定着し、113試合に出場して4番も務め、打率・221、6本塁打、54打点。パ2位の原動力となったが、「我慢して使ってもらっていただけ」という言葉には、衝撃を受けた。 「安田さんでその立ち位置なら、自分はもっと頑張らないといけない。もっとやっていかないといけない」 広島・鈴木誠、楽天・浅村や中日に移籍した福留ら試してきたバットは数知れない。「もっといいものがあれば」。自分より先を行く先輩が“まだまだ”だという。ならば、自分はもっと努力して進化しないと-。 「オフも体を動かしていた。その延長線上で、もっと自分を高められるようにやっていきたい」 佐藤輝や糸井らとの競争に割って入る。井上が新相棒と金言を胸に、激戦区・右翼のポジション争いに殴り込む。 (原田遼太郎)