夏の必需品、ポータブルネックファン『F13』はスタイリッシュで身につけやすい より涼しくなる冷却機能も
ホームセンターや雑貨店をのぞくと、暑さをしのぐためのアイテムが店頭に並び始めている。いつでもどこでも風を送れるハンディファンを使う人も多いが、ここ数年では首にかけるネックファンも見かけるようになった。今回レビューするポータブルネックファン『F13』は、ただのネックファンではなく、冷却パッドがついていてさらに暑さをしのげるのだそう。これからの季節に最適なネックファンを、早速使ってみることにしよう。 【写真】『F13』を首にかけて使用した様子 <ポータブルネックファン『F13』> ポータブルネックファン『F13』はヘッドフォンのような形をしていて、首にかけながら風を送れる簡易的な扇風機だ。パッケージの中には本体と充電ケーブル、そして取扱説明書が入っている。 2000mAhバッテリー搭載の充電式なので、使用前に充電をしておこう。充電時間は約2時間半ほどかかり、充電中は赤く点滅し、完了すると赤く点灯する。充電中は使うことはできない。充電完了後の使用時間は、風量レベル1で最長約7時間だ。ただし真夏になると風量を上げることも多いだろうから、モバイルバッテリーを持ち歩くと屋外でも長時間使えそうだ。 また、ポータブルネックファン『F13』は風を送るだけではなく、冷却パッドによって首を冷やすことも可能だ。 この冷却パッドは半導体の一種であるペルチェ素子による温度制御技術を採用していて、電流によって金属の吸熱と放熱をすばやく切り替えることができる。 <操作する場合、ボタンは1箇所のみ> 操作方法はいたって簡単。ボタンを短押しで送風のみ、ボタンを長押ししてから短押しで冷却パッドと送風を同時使用することができる。送風している状態でボタンを押すことで、風量を3段階で切り替えることが可能だ。 またヘッド部分が前後45度まで動かせるので、当てたい部分に風を送ることも。ちなみに、ヘッド部分は手動で操作する。 首にかける時は、アーム部分に使われているシリコーンが活躍する。アームが曲がるので、グッと開いた状態で首にかけることができるのだ。例えば帽子をかぶっている時や、髪型を崩したくない場合にメリットが大きい。 <ポータブルネックファン『F13』の使用感は?> ■ボタンの操作がしやすい ボタンが1箇所のみのため、操作がしやすいと感じた。ヘッド部分に手を添えるとちょうど親指の位置にボタンがくるので、指先で探さなくて済むのだ。ボタンを押すだけで冷却パッドや風量の調整ができる点もありがたい。 ■顔に風が直接当たらない 気になる風量だが、レベル1は心地よい風という印象だ。そよかぜ程度と言っても良いかもしれない。レベル2になると肌に風が当たっているのが感じられて、レベル3になると少し強いと思うほどだ。屋外や真夏ではレベル3が心地よく感じられるのではないだろうか。また風が当たる部分だが、筆者の場合、顔ではなく首の方だった。顔の方が良いと言う人もいるだろうが、肌の乾燥が気になる人にとってはこの角度はちょうど良い。ヘッドの角度を変えると風が当たる首の部分が変わるが、顔に当たらないのは同じだった。これはアームの開き加減の関係だろう。 ■冷却パッドはヒンヤリが持続する 急速冷却ができる冷却パッドは、想像以上に冷たい。ヒンヤリというよりもヒヤッとする。真夏であれば、このヒヤッとが心地よく感じられるだろう。また冷たいものを首に当ててもすぐにヒンヤリ感がなくなるが、ポータブルネックファン『F13』の冷却パッドは冷たさが持続する。ずっと冷やしておきたい夏場にかなり役立つ機能ではないだろうか。 ■ファンレスで髪が絡まらない 一般的なネックファンの場合、髪が長い人はファンに絡まってしまうこともある。その点ポータブルネックファン『F13』はファンレスで、髪の絡まりの心配は無用。髪の長さに関係なく使える点も見逃せない点だ。さらに重さにも注目したい。重さは280gで、非常に軽い。首に何かをかけると肩こりが気になる人でも、負担にならない重さだろう(感じ方に個人差はある)。 ■両手が使える もうひとつ魅力を伝えるならば、やはり両手が使えることだ。仕事や家事の時でも使えるし、ウォーキングなどの軽い運動の時、そしてスマホを使っている時でも涼しい風を送ることができる。防水ではないのでお風呂では使えないが、それ以外の日常生活では多くの場面で活躍する。 <音は気になるのは否めない> ポータブルネックファン『F13』で風を送ると、耳元で唸るような音がするのは否めない。レベル1ではあまり気にならないが、レベル2になるとやや騒がしい、そしてレベル3になるとかなり気になるほどの音量となる。自宅で使う分には良いけれど、公共の静かな場所で使うのは避けた方が良さそうだ。 さらに、一般的なヘッドフォンほどの大きさなので、持ち運びを考えてしまう。バッグの中に入れるにしても、少々邪魔になってしまうだろう。そのような時には、バッグの持ち手にひっかけることで対応しよう。 ポータブルネックファン『F13』は送風機能にプラスして冷却パッドも付いているので、暑い夏を乗り切るには最適なアイテムではないだろうか。またファンレスで髪の絡まりが気になる人でも使えたり、アームが伸びて帽子をかぶったままでもつけることができたりするなど、細かい気遣いがうかがえる。形もスタイリッシュなので、身につけても違和感がないのも使いやすさの1つだろう。
川崎さちえ