認知症の両親の介護…イライラして叱ってしまう自分に落ち込む…悩む相談者へのアドバイス続々
◆自分を大切にする時間も設けて
私は大学4年間を母親の介護、35歳から10年間は父親の介護を自宅で1人でおこないました。ストレスからでしょうか。顔にはいつも吹き出物があり、胃がキリキリ痛む毎日でした。 心と時間に余裕のなかった私は、時には父へきつい言葉を浴びせてしまったり、呼ばれているのに無視をしてしまうこともありました。今思い出すと、本当に申し訳なかったと涙が出てきます。今、介護をしている人たちの心中が、どれだけ苦しいか、良心との葛藤があるか、想像できます。 私がもっとこうすればよかったなと思っているのは、「頑張りすぎない」「テキトーに」です。各ご家庭で事情はあると思いますが、お金で解決できることは、お互いのためになります。罪悪感を持たず、使用することがいいと思います。 また、国の制度はフルに使いましょう。知らないだけで、いろいろ制度がありますのでご自身で積極的に調べるといいですよ。私はケアマネージャーをしている友人や、役所の介護課に勤めている人からいろいろ教えてもらいました。 あとは、自腹を切ってでても、自分の心の開放時間を作ることが大切だと思います。私はよく、レイトショーで映画を観に行きました。そのときには、いつもは買わないような、ちょっと高い食べ物を売店で買って気分転換してください。 介護は、いつかは終わります。きっとご両親の望みは「子どもの幸せ」だと思います。介護で自分の人生を諦めないでください。(埼玉県 50代前半 女性 自営業)
◆認知症対応型のデイサービスという選択肢も
私は、「認知症対応型デイサービス」という、認知症の方だけがいらっしゃるデイサービスで働いています。そこでまず思うのは、介護されているご家族は本当にすごいな、ということです。 私は仕事での関わりなので、認知症の方のアメージングな言動や行動に、興味深く、楽しく関わらせていただいていますが、「もし一緒に暮らす家族だったら……」と思うと、とても穏やかな心持ちではいられません。 相談者さんのご両親のお体はお元気とのことなので、迷子になってしまったり、危険なことがあったりしたときに静止することも難しいと思います。ご両親も相談者の方も笑顔で穏やかなお気持ちで過ごされるには、私の職場のような認知症対応型のデイサービスをご利用されるのがいいかと思います。 まず、相談者の心と体の健康が第一です。少しご両親と離れる時間を作って、頼れるところは目一杯プロに頼ってください。ご両親がデイサービスを気に入ってくだされば、楽しく認知症の進行を遅らせることもできますし、おいしい食事や入浴もできますよ。どうぞ、ご自身の幸せを最優先事項になさってくださいね。(東京都 50代前半 女性 パート/アルバイト)
◆近い境遇で同じ悩みを抱えている人もいる
私も正に同じような状況です。私の場合、父は16年前に亡くなっているので母のみですが、共感して話を聞いただけで涙が溢れてしまいました。 毎日のちょっとした母の言動に振り回されイライラ、キツい言い方をしてしまう自分に自己嫌悪します。他の方に比べたら全然軽いほうなんだとは思っても、「もう無理」と投げ出したくなります。ぜひ私もアドバイスお聞きしたいです。回答にはなっておらず、すみません。(東京都 60代前半 女性 パート/アルバイト) (TOKYO FM「Blue Ocean」2024年11月22日(金)放送より)