【レビュー】大宮アルディージャU18が「さいたまダービー」を制す | 高円宮杯プレミアリーグ関東第7節
大宮アルディージャU18が見事な試合運びで「さいたまダービー」を制した。
埼玉スタジアムで行われたこの試合、「負けたくない」という意識からか、互いに中盤での守りがしっかりしていた。そこをどうやって打開していくか……。大宮アルディージャU18は最終ラインや中盤からのロングボールを使って前線にポイントを作って優勢に試合を進めることに成功。9分には最初のビッグチャンスを迎え、得点ランキングでトップに立つ大澤朋也がループシュートを狙った。
一方の浦和レッドダイヤモンズユースは押し込まれながらも細かくつないで前線に運んでカウンターで対抗。そして、15分には押し込まれていた浦和レッドダイヤモンズユースが先制する。左サイドでワントップの岡本岳が萩元雅樹とのワンツーで抜け出し、さらにペナルティーエリア内深くまで持ち込んで折り返すと、待っていたシャドーストライカーの盛嘉伊人が落ち着いて右足インサイドでゴールの中に流し込んだ。
失点はしたものの、大宮アルディージャU18は慌てることなく主導権を渡さない。そして、先日のJ2リーグ愛媛FC戦でトップデビューを果たしたばかりの柴山昌也が持ち味のドリブルを見せ始める。27分、ロングボールを使って作ったスローインのチャンスからその柴山が抜け、利き足とは逆の右足で速いクロスを入れると、DFの間に入ってきた左サイドハーフの坂部祥大が強烈なヘディングシュートを突き刺して大宮アルディージャU18が追いついた。
後半、最初に試合のリズムを握ったのは浦和レッドダイヤモンズユースだった。前線にストライカーの堀井真海が投入されてターゲットができたことで、サイドからの攻撃も活性化。61分には盛からのボールを伊澤壮平が競って、こぼれたところにボランチの奥山啓介が飛び込むビッグチャンスを作ったが、大宮アルディージャU18のDFがゴールライン上で防いだ。
防戦が続いていた大宮アルディージャU18だったが、柴山のドリブルなどを使って次第に盛り返す。そして、67分に大宮の丹野友輔監督が左サイドの2人を同時に交代させると、その直後に投入されたばかりのサイドハーフ山崎倫がボールを奪って、そのままボックス内まで進入。キックフェイントを入れてから自ら豪快にシュートを決めた。