【老齢年金】厚生年金「月20万円以上」もらっている人の現役時代の給料はどのくらい?
12月は年金の支給月です。年金は2か月分が後払いで支給されるので、一見多く感じますが、ひと月にするとこんなものかと思ってしまう人は多いでしょう。「せめて月20万円もらえたら…」と思ったことはありませんか? ◆【一覧表でチェック】老後「月20万円」の年金を受給する人の現役時代の給料&「月20万円 年金生活者」の家計収支 そこで、月20万円以上の年金をもらっている人の現役時代の給料はいくらなのか試算してみました。さらに、月20万円の年金生活がイメージできる家計収支も掲載していますので、参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金の平均受給額はいくら?
年金で生活している人の平均的な年金額はいくらでしょうか。厚生労働省の資料から年金受給者の平均年金月額をみてみましょう。 ◆厚生年金の平均年金月額 ・男性 16万3875円 ・女性 10万4878円 ・全体 14万3973円 ◆国民年金の平均年金月額 ・男性 5万8798円 ・女性 5万4426円 ・全体 5万6316円 厚生年金を受給している男性の平均年金月額が約16万4000円なので、年金を月20万円以上受給できる人は、現役時代の給料が平均よりだいぶ高いと予想できます。
月20万円受給する人の現役時代の給料
それでは実際に、年金を月20万円受給できる人の現役時代の給料を試算してみましょう。 厚生年金の報酬比例部分の計算式から、平均標準報酬額を求めます。平均標準報酬額とは、月給の平均額と賞与(12で割った額)を合わせた金額です。条件として、老齢基礎年金の満額を81万円、厚生年金に40年間加入、その期間の収入は変わらないものとして計算します。 平均標準報酬額×5.481/1,000×厚生年金の加入月数=厚生年金の報酬比例部分の額 ※5.481は生年月日に係る乗率。2003年4月以後の計算式を使用。 厚生年金の加入月数と厚生年金の報酬比例部分の額を当てはめて、平均標準報酬額を求めます。 ・平均標準報酬額×5.481/1,000×480月(40年)=159万円(240万円-81万円) ・平均標準報酬額=60万4361円(小数点以下四捨五入) 平均標準報酬額は60万4361円となりました。年収にすると約720万円です。 ボーナスなしの場合は、月給は約60万円となり、仮に年間のボーナスが月給の3か月分だった場合は、月給は約48万円となります。