【MotoGP】KTM、2021年の”停滞”は一見そう見えるだけ? オリベイラ「バイクは進歩していた」
KTMは2017年にMotoGPクラスへの参戦を開始し、2020年シーズンに初優勝をマーク。しかしさらなる飛躍が期待された2021年シーズンは、勝利を記録しつつもポイント面では2020年から5ポイント増と大きくは変わらない結果に終わった。 【画像】KTM&テック3、新マシンカラーリングを発表 KTMの停滞は、2020年の飛躍の結果、優遇措置適用メーカーから外れた影響だとも考えられており、KTMの上層部もそうした考えには理解を示している。 ただライダーとして2021年を戦い、カタルニアGPで勝利したミゲル・オリベイラ(KTM)はマシンは進歩していたと主張。ライバルのドゥカティが後半戦で大きく改善してきたことで、KTMの改善が見えづらくなってしまったと語る。 「結局のところ、特にシーズン後半戦でライバル達、中でもドゥカティが進歩してきたからだと思う」 オリベイラはKTMの2022年シーズンに向けた発表会で、2021年シーズンが見た目同様厳しいものだったかと訊かれるとそう答えた。 「それで、戦っていくのはなおさら難しくなった。でも僕はちょっとした変化で、ずっと良い結果につながるだろうと思っている」 「2021年シーズンは進歩が結果に現れなかったシーズンだったと思う。進歩はあったんだ。でも僕らはそれを結果として見ることができなかった」 「最終的な結果を出すという部分は欠けていた。だからそうした(結果に対する)見方は、外部からの視点なんだよ」 「バイクは決して完璧じゃない。僕らも常にもっと完璧にするために取り組みたいと思っているけど、そういうものだ。ただこのパッケージで僕らはいい仕事ができると自信を持っている」 KTMは2022年もラインアップを据え置く。もうひとりのライダーであるブラッド・ビンダーは、2月初旬からセパンで始まるプレシーズンテストで走らせる2022年型マシンについて、よりトラクションが増加することを望みつつ、自分のライディングを改善する必要性も認めた。 「オフシーズンは良いものだよ。自分のどこを改善すべきかを深く理解するための時間を与えてくれるからね」と、ビンダーは言う。 「それはバイクだけでなく、自分のライディングの面でもということだ。分析して、理解するためのしっかりした時間が持てるんだ。バイクについては、もう少しトラクションがあれば素晴らしいね」 「コーナー脱出で(タイヤの)スピンがもう少し少なくなれば、もっと良くなると思う」 「取り組んで欲しいポイントがある。それはコーナー出口の立ち上がりを良くするために、マシンを減速させる部分と、アクセルをひねった瞬間にホイールスピンしないようにすることだ」 「ライダーとしての自分について言えば、ライン取りだ。間違いなく改善のできる部分で、僕はラインをもう少しタイトにキープできるようにしなくちゃいけない」 「僕は間違いなく、かなり余分な距離を走っている。多くのコーナーのインサイドで、十分にタイトに回れていないんだ」 「それが改善する必要のある部分のひとつだ。まだ他にも改善しなくちゃいけないことはたくさんあるけれど、これがそのひとつなんだ」
Lewis Duncan