「お隣は若いママさんでいいわねぇ」43歳「初産嫁」を年齢でイビる姑に「夫」が放ったヤバすぎる一言
「私も夫も一番忙しい時期に結婚してしまいました。 職場に慣れてき、お互いに重要な仕事を任されていましたし、もともと人材不足に困っていた部署だったので、1人も欠けてはならない、という緊張感があったんです。 子供を考えている、とはとても言えない環境でした」 そんな香菜さんに転機が訪れる。毎年コツコツと会社が続けてきたキャリア採用がうまくいき、優秀な部下が少しずつ増え、「頼れる人材が揃った感」が出てきたのである。 「その時、すでに私は41歳になっていました。そこから妊活して、ありがたいことに42歳で自然妊娠したんです!」 子供を産まなくて良いのか、という自問自答にいつもモヤモヤさせられていた香菜さんは、ようやくその悩みから解放される、と安堵のため息をついたという。 「私は一人っ子だし、夫には兄がいますが未婚で海外赴任中。夫婦とも親に孫の顔を見せていません。ようやくその『後ろめたさ』からも解放されるよね、なんて2人でよく話しました」 両家の親たちは、香菜さんの妊娠を殊の外喜んだ。 「特に義両親には、本当に良くしてもらいました。つわりが酷く、私が料理が出来ない時は、毎日のように夫を実家に呼び寄せて食事の世話をしてくれました。 しかも、私のためにと野菜がたっぷり入ったお弁当まで持たせてくださって……。」 この人と結婚して良かった。バリキャリな私を受け入れてくれる姑・舅で良かった……。香菜さんはそう実感していたという。 しかし――。 産後、状況は一変する。香菜さんが閉口するほどの出来事とは一体……。後編に続く。 取材・文/中小林亜紀 PHOTO:Getty Images