アスリートの年収ランキング発表。ゴルフ界ではいまだタイガーが圧倒的
このたび発表されたプロアスリートの年収ランキング。トップはNBAのレブロン・ジェームズの1億2690万ドル(約164億円)で、2位がサッカーのリオネル・メッシの1億2200万ドル。ゴルフ界のトップはタイガー・ウッズで、7350万ドルの10位だった。
驚くべきは、交通事故で瀕死の重傷を負い、先のマスターズで復帰したものの、試合にはほとんど出場していなかったにもかかわらず10位にランクインしたということ。ゴルフ界ではR・マキロイが3840万ドルでタイガーに続いたが、大きく水をあけられている。 ちなみにP・ミケルソンは、先日PGAツアー批判をしたことでスポンサーの大半を失い、昨年の33位から44位に後退して3710万ドル。発表されたトップ100には、もう1人、J・スピース(3130万ドル:85位)が入った。 このデータは、米メディア「スポルティコ」が昨年6月から今年5月までの収入をまとめたもの。稼ぎ頭のトップ10には、バスケット選手が4名、サッカー選手が3名、テニスとボクシング、そしてゴルフが1名ずつとなっている。サッカー選手の年収は年棒が大半を占め、バスケット選手はスポンサー契約などボーナスのほうが大きいそう。テニスとゴルフはスポンサー収入がほとんどと言われている。 もしかすると、バスケット選手などのエクストラ収入は、非代替性トークンと呼ばれる“NFT”の存在があるのかもしれない。NFTでは動画などに肖像権をつけ、これを売り買いすることもできる。NBAはこれにより、一時は年間7億ドルの収入を得ており、これが選手に還元されているという。PGAツアーでも今年から導入されているものの、ちょっと時機を逸した感がある。 かつては、年収といえば上位にゴルファーが名を連ねたものだが、これも時代の流れなのだろうか。もっともゴルフは競技人生が長いので、生涯所得は高いという特徴はあるが。 週刊ゴルフダイジェスト6月7日号より