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修学旅行悩む学校 新型コロナ拡大で訪問先、日程に苦心

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福島民報

 首都圏をはじめ全国の都市部などでの新型コロナウイルス感染拡大を受け、県内の中学校の多くは修学旅行の訪問先や日程を決められず、頭を悩ませている。春先の流行に伴い、日程を春から秋に延期し、実施時期を見定めてきたが、依然として収束が見えない中、難しい対応を迫られている。一方、実施を決めた学校は東京方面を回避するなどして感染防止対策に万全を期して臨む。  伊達市の六校は関西方面への旅行を四月から九月に延期したが、大阪府などでの感染者急増を踏まえ、行き先変更を検討している。  校長の一人は「受験や他の行事を考えると時期をさらに後ろ倒しにすることは難しい。何とか実施したいが、保護者から不安の声も聞こえる」と苦しい胸の内を明かす。  会津若松市の若松四中も、日程や行き先が決まっていない。九月上旬に二泊三日で東京方面に向かう計画だったが、都内などでの感染拡大で白紙になった。  市内最多の規模で、旅行に行く三年生も百六十七人と人数が多いため、宿泊施設や移動手段の確保に向け、早めに段取りを進める必要があり、情報収集を急いでいる。旅行を実施する場合は受験の時期を考慮し、十一月中旬までには終えたいと考えており、タイムリミットが迫っている。本多康夫教頭は「残された時間は短い。生徒や保護者の思いを踏まえ、実施の可否を含めてよく検討していきたい」と語った。

■校長「不安払拭が困難」 福島の北信中は中止  全国で日増しに感染者が増える状況を考慮し、苦渋の決断を下した学校もある。福島市の北信中は、生徒と保護者を対象にした意向調査の結果を踏まえ、中止を決めた。  生徒からは「大切な思い出がつくれず、さみしい」など旅行を希望する意見が寄せられたが、約四割は「県外で感染したり、感染させたりするのが怖い」「県外で福島ナンバーのバスで移動するのは周囲の目が気になる」などと中止を求めた。  芳賀沼彰校長は「感染収束の見通しが立たず、生徒と保護者の不安を払拭(ふっしょく)するのが困難だった」と理由を話す。その上で「今後の感染状況を見極めながら、修学旅行に代わる何らかの行事を検討していきたい」との考えを示した。 ■安全確保へ工夫 近県・日帰り、1人部屋、選択制…  既に旅行実施を決めている学校は生徒の安全確保に向け、工夫を凝らして進める。  福島市の福島大付属中は二十九日、新潟県に九月二日から二泊三日で行くと決めた。生徒間では中学校の思い出づくりのためにも実施の声が根強い。保護者に参加するかどうかを文書で聞き取りをして最終的に判断した。

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