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北大学長解任の名和氏と大学側の主張、真っ向対立 異例の判断、精査に1年

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北海道新聞

 北大の学長選考会議が職員への過度な叱責(しっせき)など不適切な行為を理由として、名和豊春学長の解任を文科相に申し出ていた問題は、同相が30日付で名和氏を解任したことで一つの節目を迎えた。ただ、名和氏は一貫して「解任に相当するものではない」などと反論しており、両者の主張の溝は埋まっていない。名和氏が休職し、学長不在となってから1年半。教職員や学生からは大学に対し、経緯の説明などを求める声が上がる。  「(北大の)選考会議から厳しい声が一部ではなくて、全体的に上がってきた。現場として問題があったんだろうという判断をせざるを得ない結論に達した」。萩生田光一文科相は30日の閣議後会見で、解任理由についてこう語った。  昨年7月に北大の学長選考会議が名和氏の解任を求めて以降、文科省は提出された文書や音声記録などを精査。国立大学法人で初の学長解任になるため、選考会議が行った関係者への面談記録なども基に慎重な検討を重ねたという。  萩生田氏は今年1月、年度内に結論を目指す意向を表明。しかし、3月に行った名和氏本人への聴聞で不適切な行為を真っ向から否定され、文科省幹部からは「北大側と学長の言い分が対立して真偽が分からない」との声も漏れた。  萩生田氏は30日の会見で、選考会議の申し出から1年を迎える中、「これ以上、不正常な状態を北大が続けることは現役学生に影響が大きいと判断した」と述べた。  問題の発端は、2018年10月に職員が名和氏によるパワハラと疑われる行為があったと大学側に訴えたことだ。同11月には学長選考会議が調査委員会を設置した。名和氏は今年6月下旬に自らの主張をまとめた文書を北大の教員らに送付し、この中で調査委員会からは弁明の機会を与えられなかったとし「弁明を聞かず、どうして(職員への言動が)威圧的と判断できるのか」と疑問を呈した。

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