【アメフト】富士通ディフェンス、エレコムQBソコールを封じJXB進出 宿敵・オービックと決戦へ
アメリカンフットボールのXリーグ「X1スーパー」第3節の11月22日、富士通スタジアム川崎で富士通フロンティアーズとエレコム神戸ファイニーズが対戦、富士通がエレコム神戸に完勝した。富士通は3連勝でAブロック1位となって、ジャパンXボウル(JXB=12月15日、東京ドーム)に進出、Bブロック1位のオービックシーガルズと対戦する。エレコム神戸ファイニーズは1勝2敗で今季を終えた。 写真=エレコム神戸のQBソコールをサックする富士通OLB池田=2020年11月22日、撮影:北川直樹
富士通フロンティアーズ○34-3●エレコム神戸ファイニーズ (2020年11月22日、富士通スタジアム川崎)
富士通ディフェンスが、エレコム神戸のパスオフェンスを封じ込め、盤石の強さで勝ち切った。 富士通は、第1クオーター3分、エレコム神戸QBコーディ・ソコールのパスをルーキーDB高口宏起がインターセプト。このチャンスに、WR松井理己がモーションスィープのランタッチダウン(TD)で先制した。10分にはQBマイケル・バードソンが自らボールを持ってエンドゾーンに走り込んだ。第2クオーターには、K西村豪哲のフィールドゴールで3点を追加した。
後半も、第3クオーターにバードソンから松井へTDパス、西村のFG、第4クオーターには代わったQB高木翼がWR柴田源太にTDパスを決めた。 エレコム神戸は、ファーストダウンを15回更新、何度か得点チャンスを作った。しかし、オフェンスの主軸、QBソコールは、メーンターゲットのWRアルフォンソ・オヌワーをタイトにカバーされ、さらに富士通ディフェンスの激しいパスラッシュで、リズムを崩し、3インターセプトを喫した。エレコム神戸は、TDを奪えず、得点は前半終了間際のFGによる3点だけだった。 富士通は、RBとしてもプレーしていたトラショーン・ニクソンをこの試合はOLBに専任させ、層の厚いDL陣で絶え間なくプレッシャーをかけたのが奏功した。OLB池田健人、DL高橋伶太が2サック、チーム最年長の41歳鈴木將一郎も1サックなど、合計7サックを奪った。
前節のIBM戦ではパスが冴えたバードソンだったが、この日は積極的に走り、10回81ヤードとチームトップのラッシングを記録した。WR中村輝晃クラークや、OL小林祐太郎は出場しなかったが、期待の大型OL町野友哉がXリーグで初出場した。 富士通のJXB進出は8年連続12回目。自他ともに認める「宿敵」オービックシーガルズとの対戦となった。 【写真・文/小座野容一斉、北川直樹】
アメリカンフットボール・マガジン編集部
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