高さ40メートル誇る巨木「縁桂」は“出会いのパワースポット”…乙部町・あの街行く北海道
森林に癒やされ、良縁に恵まれるかもしれない―。道南の乙部町で、9月22日に「縁桂(えんかつら)森林フェスティバル」が行われる。2002年から毎年、秋分の日に縁桂森林公園で開催されている秋の恒例イベントだ。 森林内で貫禄を示すかのようにたたずむ樹齢500年、高さ40メートル、幹周6・1メートルの巨木「縁桂」。隣り合う2本の木から伸びた枝が結合している「連理の木」として知られ、古くから「縁結びの神が宿る」と伝えられてきた。2000年には林野庁の「森の巨人たち百選」、17年には「日本美しの森お薦め国有林」にも選定され、人気スポットとなっている。 フェスティバルでは、縁桂への散策会や地元農産物の激安販売などが行われるほか、昼食会ではジャガイモとカボチャの塩煮、サンマの塩焼きを無料提供。購入したジンギスカンセットを炭火コーナーで楽しむこともできる。 実行委員会の小松宏嘉事務局長(50)は「縁桂は出会いのパワースポットとして知る人ぞ知る存在。今年は道路に加え、駐車場やバイオトイレの整備もできたので快適に楽しんでいただけると思う。鳥のさえずりを聞きながらの散策は心と体のリフレッシュにピッタリです」と来町を呼びかけている。 ◇最高ランク水質元和台海浜公園 「自然と歴史のまち」を掲げる乙部町だけに、縁桂の他にも観光スポットが数多くある。「元和台海浜公園(海のプール)」は06~23年に海水浴場水質調査で最高ランクのAA評価を受けている。5か所の湧き水が整備されている「生命の泉」は町民憩いの場。高台にある「宮の森公園」は夕日を眺める絶好スポットだ。美しい海岸線を形成しているのは「滝瀬海岸『シラフラ』」。北海道天然記念物に指定されている「鮪の岬(しびのさき)」、“東洋のグランドキャニオン”とも言われる「館の岬(たてのさき)」、約400年前に掘削されたトンネル状の「くぐり岩」も必見ポイントだ。
報知新聞社