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おかえり僕の野球、僕のパ・リーグ……ファイターズ開幕戦に見たリアル

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文春オンライン

 6月19日に開幕を迎えるなんて特殊な事態に慣れている者は誰もいない。昭和の球界を彩った大物OB評論家に聞いても経験していないことは答えようがなかろう。3月にオープン戦をやって、その後、自粛生活に入り、今月いきなり2週間ほどで仕上げたのだ。梅雨どきのジメジメした開幕戦だ。無観客だ。変則日程、特別ルール&レギュレーションだ。 【写真】この記事の写真を見る(2枚)  僕はずっと大丈夫かなぁと思いながら6月の練習試合を見ていた。なーんとなく野球やってるみたいに見えていた。(無観客のせいもあるだろうが)開幕カウントダウンのテンションが感じられない。試合は基本的に「打高投低」だった。投手は登板感覚を取り戻すためか、短いイニングを順繰りに出てくる。で、甘い球をポンスカ打たれていた。僕は当初、生きた球を久々に見るバッターのほうが断然不利じゃないかなと漠然と考えていた。が、スコアを見るとそうではなかった。どこのチームも派手に打っている。ファイターズ打線も(芸風に似合わず)ホームランを連発していた。これはマシンで打ち込んでいるからバッターのほうが仕上がりが早いのか?  また野球バカとして自分自身が大丈夫かなぁと思った。開幕を迎える状態がつくれるのか? 例年、キャンプでスイッチが入り、紅白戦や韓国チームとの練習試合などを見てチームの雰囲気をつかみ、スポニチ大会や教育リーグで目慣らしをして、平日オープン戦で編集者から催促のメールを受け取って、言い訳の電話をする。それでこそ魂が入るというものだ。そう来なくっちゃ開幕しない。開幕は魂の爆発だ。なんとなーく野球やってるのをなんとなーく見ても開幕とは呼べない。  自分は果たして6月19日、ビリビリしびれているのか?  頭のてっぺんからどかーんと火を噴いているのか?  開幕前夜はラジオのパ・リーグ応援番組を聴いた。体温が上げたかった。『ホークス花の応援団』(RKB)、『POWERFUL BASEBALー開幕前日スペシャルーL』(TBC)、『がんばれ山田! 獅子奮迅』(文化放送)、そしてもちろん『ファイターズDEナイト! 開幕前夜スペシャル』(HBC)。まぁ他球団のはつまみ食い程度なんだけど、それぞれの意気込みや期待が伝わってきて、あぁ、始まるんだなぁと思う。  当日は朝から雨だった。試合はメットライフドームだから影響ないんだけど、神宮やハマスタの様子が気になった。せっかくここまでガマンして開幕に漕ぎつけたのだ、みんなで一緒に始めたいじゃないか。ちなみに僕は自宅でテレビ観戦だった。ステイホームだからますます雨なんて関係ない。スマホで試合前の球場まわりの写真ツイートを拾ってまわった。ホントに西武球場前駅にひと気がない。巨大バルーンのレオ人形もなければ、弁当の売店も出ていない。無観客開幕だ。歴史的な一日だ。光景にソワソワ感がない。違和感。これ、選手もやりにくいんじゃないか。 着いたー! そしてシートノック始まってるー! pic.twitter.com/Y1pu5bTDf4 ― 森本稀哲 Hichori Morimoto (@onifukkusencho) June 19, 2020

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