佐藤水菜GP連覇と年間無敗へ「感謝の気持ちで1か月練習して年末に臨みたい」
◆第2回競輪祭女子王座戦(G1、小倉競輪) 世界女王は、やはり国内では無敵だった。佐藤の強さを裏付けしているのは、ナショナルチームでの豊富なトレーニング量と、その質の高さに他ならない。「状態は決してよくなかったが、力を出し切って優勝できて、あらためて練習は大事だなと思った。練習に専念できる環境はありがたいし、それに見合う選手になれるように」と、感謝の言葉を口にした。 他の6人が佐藤を警戒する中、初手は5番手。長くナショナルチームの同僚だった梅川、太田の仕掛け合いに、最終ホーム過ぎ一気に加速。外、外を回ってねじ伏せた。「梅川さんを乗り越えたところで『あとはグランプリへ』と思った」。昨年10月の「オールガールズクラシック」以来、2度目のG1制覇を達成するとともに、逆転で「ガールズグランプリ」出場権も得た。 8月のパリ五輪では思うような成績が残せなかったが、10月のトラック世界選手権(デンマーク・バレラップ)ケイリンで女子選手史上初の金メダルを獲得。国内では今回も含め今年12戦全勝。「競輪祭」終了後にはナショナルチームの活動も再開する。「感謝の気持ちで1か月練習して、年末に臨みたい」。グランプリ連覇と前人未到の年間無敗へ。佐藤の夢が大きく広がった。 (村山 茂生)
報知新聞社