【ハイライト動画あり】充実の“新生ヘラクレス軍団”が18トライ!大学選手権3回戦「日本大学×福岡工業大学」
ラインアウトモールから、バックスの展開力から、個人技から――。 【ハイライト】日本大学 vs. 福岡工業大学
かつて強力FWを擁して「ヘラクレス軍団」と呼ばれた日本大学が、多彩な武器を見せつけて18トライを量産した。
全国大学ラグビー選手権大会は12月13日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で2試合を行い、第1試合では日本大学(関東リーグ戦1部3位)が、福岡工業大学(九州リーグ1部1位)を迎え撃った。
福工大のFB香山海渡キャプテンは、秩父宮ラグビー場でのビッグゲームについて「秩父宮は久しぶり。自分たちは楽しみでした」と語った。
そして日大戦に向けては「ディフェンスにフォーカスしてきました」(FB香山キャプテン)。積極的な守備からターンオーバーを獲得し、時のショートキックも交えつつ日大を攻略しようとした。
しかし日大の攻撃力が、福工大のプランを凌駕した。
試合序盤、福工大の8次攻撃を受け止めた日大は、相手反則から敵陣左22m付近に侵入すると、力強いラインアウトモールで怒濤の前進。約20mを進み、前半3分に先制トライを奪った。
さらに直後の前半6分、CTBフレイザー・クワークが左隅でラインブレイクをして2トライ目を演出。すぐに10-0とリードを広げた。
日大はかつて大学選手権で過去に2度のベスト4(1995、97年度)を達成しており、「ヘラクレス軍団」と呼ばれた当時は強力FWを看板としていた。
しかし令和時代のヘラクレス軍団は、バックスも大きな武器。「新生ヘラクレス軍団」と呼ぶにふさわしい集団にスケールアップしている。
事実、この日挙げた18トライ中11トライはバックスがスコアした。SH村上陽平のスピーディーかつ正確なパスワークも冴え渡り、WTBナサニエル・トゥポウにいたってはチーム最多の4トライ(前半6、19、21、24分)を記録。
フォワードのトライではNO8シオネ・ハラシリがハットトリック(前半4、38、41分)を記録しているが、そのうち最初の2つはラインアウトモールから。