Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

東邦チタニウム、スポンジチタンの輸出量拡大へ。米タイメットの生産撤退受け

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
鉄鋼新聞

 東邦チタニウムのスポンジチタンの長期売買契約で、米チタン大手タイメット向けの輸出量が増加する見通しとなった。タイメットが自社のスポンジチタン工場を休止するため、現在、有力調達先として東チタと契約数量などの交渉を進めているもようだ。  東チタはこれまでも長期売買契約に基づき、タイメットが使用するスポンジチタンの一部を供給していた。タイメットがこのほどヘンダーソン工場(ネバダ州)の無期限休止を決めたことから新たな契約を締結する。東チタが休止工場の生産を肩代わりするとみられ、これにより販売数量が増える見通しだ。  タイメットは、米国で唯一スポンジチタンからチタン展伸材を製造する一貫メーカー。自社のみではスポンジチタンが不足するため、これまでも一部を東チタなどから調達し補っていた。同社はヘンダーソン工場の休止でスポンジチタン生産から実質撤退する形となり、今後は全量を輸入に頼ることになる。  ヘンダーソン工場のスポンジチタン製造能力は年1万2千~3千トン程度。一方、東チタは国内2カ所とサウジアラビアにスポンジチタン工場を保有し、合計で4万800トンの製造能力を持つ。  スポンジチタンの世界市場は昨年まで需給タイトな状況が続いたが、足元はコロナ禍で航空機向け需要が激減しており、東チタも供給余力を抱えている。タイメットが東チタからの調達を増やせば国際分業が一段と進み、スポンジチタン市場の需給が引き締まる要因にもなりそうだ。