【中尾明慶の2020年】歌手、YouTube…新しいチャレンジで学んだこと。来年の目標は…?
YouTubeを始めたらおじさんから声をかけられるように
歌もそうですが、4月から新しく始めて週に2回、更新し続けているのがYouTubeです。最近は、モノ作りって本当に楽しいなと思うんです。ゼロの状態からいろいろなピースを組み合わせて一つのカタチにするって、実はすごいことなんだと年々感じるようになって。とくにYouTubeは、企画を一から考えて機材も自分で用意して、そして撮影、編集作業までするわけです。最初は手持ちのiPhoneだけで四苦八苦しながら作業していたのですが、おかげ様でたくさんの方に見ていただけるようになったので、カメラも購入して、次は作業しやすい高性能パソコンを買おうかともくろんでいるところです(笑)。 動画制作は本当に苦戦しますし、とてもじゃないですけど簡単な気持ちでは続けられないものですが、一方で観てくださった方の反応が直でわかるからすごく楽しくて「ああ、僕は何かを作ることが好きなんだな」とも気づかされました。今では、お芝居をしているときと台本を読んでいるとき以外は、四六時中企画を考えているほど。いつか、映像作品の企画とかも考えてみたいな、と夢が膨らんでいるところです。 それとYouTubeを始めて良かったことがもう一つあって。それは、これまで僕を知らなかった人にも知ってもらえるようになったことです。僕はバイクや車が好きですから、よくそういう動画もアップしているんですね。すると出かけたとき、バイカーのおじさんたちから「お、あのバイクの兄ちゃんじゃん!」と話しかけてもらえるようになったり、番組でご一緒した方から車の話を振られたりして。YouTubeってやっぱり視聴者との距離が近いと思うんです。だから、その親しみから僕のお芝居にも興味を持ってもらえるようになったら嬉しいな、と思っているところです。
夫婦の時間をもっと楽しんでいきたい
新しいことはいろいろやらせていただいていますが、僕の主軸はお芝居。そこは変わりません。先ほど言いましたが、僕は歌は自信がないし、写真を撮られるときもいつも「自信ない」と口にしてしまっているんです。でも、お芝居に関してだけは「自信がない」と言わないことにしているんです。それはお芝居が自分の軸だからこそ、そのひと言を言ってはいけない、という思いもあるんですよね。 ですから俳優という主軸は変わらないまま、来年も新しいことにいろいろチャレンジできたらなと思っています。まずやりたいのは、スキューバダイビング。その気になれば始めやすいことなので、この場でわざわざ宣言しなくてもいいんですけど(笑)。あとは、今年は息子の運動会が開催されなかったので、来年は見ることができたらいいなと思っています。 夫婦としては……、皆さんからは「憧れの夫婦」なんて言っていただいていますが、皆さんと同じようにケンカだってするときはします(笑)。とくに変えたいと思っていることはないかなあ……。ただ、息子が小学校に入って、息子自身の世界というものが生まれつつあるんです。そのうち、僕たちと過ごすより友達と遊びたい、と言い出す日も近くなってきた気がしていて。そうなったら夫婦二人の時間が増えてきますしね。子供が離れていく寂しさもあるけど、それはそれで楽しんでいきたいなと思っています。 それ以外は、みんなが健康だったらそれだけでいいです。そして来年はコロナ禍が少しでも収まって、みなさんに平和な日常が戻ってきますように。
【中尾 明慶(なかお・あきよし)】
1988年6月30日生まれ。俳優。 2000年にドラマ『ママまっしぐら!』で子役デビュー後、数々の作品に出演。昨年は明石家さんまプロデュースのNetflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」で主演を務め、先日までNHK連続テレビ小説「まんぷく」に出演。また数々の投稿が話題になり、インスタグラムのフォロワー数は100万人を超える。趣味はバイク、ジムでのトレーニング、スーパー銭湯通いなど。妻は女優の仲里依紗。先日、パラリンピック500日前イベントにて夫婦初共演を果たす。1児(5歳♂)の父親。昨年、「イクメンオブザイヤー2018」を受賞