ついに久保建英がA代表デビュー?!香川の練習回避で出場可能性が
冷たい雨が降るなかで行われた7日の練習に、MF香川真司(ベシクタシュJK)とDF槙野智章(浦和レッズ)の姿はなかった。前者は股関節に、後者は首に違和感を訴えて全体練習を回避した。特に香川は前日6日の練習も途中で切り上げていた。状態が回復しなければエルサルバドル戦でベンチ入りする23人から外れる可能性も浮上し、その場合は久保と入れ替わることが濃厚となる。 久保のフル代表デビューへ、森保監督は「チーム状況次第となる」と慎重な姿勢を見せていた。しかし、エルサルバドル戦で先発もありうると見られていた香川に不測の事態が発生した。試合に出る可能性が高まってきたのでは、と問われた久保は、しかし、いたって冷静沈着だった。 「高くなってきたかどうかはわからないですけど、みんなも準備しているので。自分は何も言うことはないし、チャンスがくれば準備はしているつもりです。自分はアンダー(U-22日本代表)でも3バックで戦っているので特に違和感はないし、すんなりと入っていけると思います」 エルサルバドル戦のピッチに立てば、市川大佑(現清水エスパルス普及部スタッフ)がもつ国際Aマッチの最年少出場記録、17歳322日に次ぐ18歳5日の年少記録が生まれる。そして、市川が最後に日本代表としてプレーしたのが、偶然にもひとめぼれスタジアム宮城だった。 日本中を熱狂させたワールドカップ日韓共催大会。2002年6月18日に行われた決勝トーナメント1回戦で、トルシエジャパンがトルコ代表に0-1で屈したとき、久保は1歳になった直後だった。もちろんリアルタイムで記憶には刻まれていないが、プロサッカー選手を志し、年代別の日本代表にも選ばれ続けてきた過程で、いつしかフル代表を意識するようになった。 「いつから見ているかは覚えていないですけど、ワールドカップにも行きましたし、だんだん近い存在になってきなかで、このタイミングで招集された。ここは実力の世界だと思うし、実力があればメンバーに入れる。自分が何をしゃべろうがそれは変わらないので、自分はピッチの上ですべてを表現するしかないと思っています」