【ウエアTips】インサレーション&フリースの使い分け、どうしてる?|PEAKS 2024年11月号(No.168)
【ウエアTips】インサレーション&フリースの使い分け、どうしてる?|PEAKS 2024年11月号(No.168)
冬の保温着としてさまざまなモデルが揃うインサレーションウエアとフリースだがどんなシチュエーションで、どんなモデルを、どのようにして活用するのが最適なのか? 具体的なアイテムと使用シーンについて詳しく聞いてみた。 編集◉PEAKS編集部 文◉阿部 静 写真◉熊原美惠。 【聞いた人】カモシカスポーツ山の店・本店/茂垣亮馬さん 2012年にカモシカスポーツに入社。今年より本店の店長に就任。冬季は低山ハイクから雪山登山、バックカントリースキーまであらゆるフィールドで遊ぶ。
1【アクティブインサレーション】インサレーションジャケットを着る場合
気温が低く樹林帯から稜線へ登る雪山ルート。 気温や風の影響の有無で体感温度が大きく変わるので、樹林帯から稜線へ出るなど、フィールドに変化のあるなかでの活動時はアクティブインサレーションの対応力の幅広さが役に立つ。歩き始めの樹林帯エリアでは風の影響が少なく、着込みすぎると汗ばむことがあるのでアウターとして着用。稜線で風がある場合は冷えるのでハードシェルジャケットを上に重ね着する。 通気性の高い表生地と中綿を使用したジャケットで、とくに厳冬期シーズンにもっとも活躍する。擦れに強く撥水性もあるので行動中も積極的に活用している。登山中も身体が暑くなりすぎず最適な温度をキープしてくれる。
2:【サーマルウエア】インサレーションジャケットを着る場合
日帰り雪山登山で荷物を軽くしたいとき。 日帰りの雪山登山では必要な装備を持ちつつ荷物を軽くしたいため、軽量性とコンパクト性に優れたニュークレイFLジャケットは使い勝手がいい。休憩時にさっと羽織れば風を防いで身体を保温でき、濡れても暖かいのでフィールドで積極的に使うことができる。万が一、行動中に天候が荒れて冷え込んでしまった場合はハードシェルの内側に着込むことで防寒対策にも使える。 10デニールの薄い生地ながら防風性と耐久性に優れ、少ない中綿でも保温性が高く、コンパクトになるので冬の日帰り登山で使い勝手がいい。化繊綿を使用し濡れても保温性を保つため、雪山での停滞時にもラフに扱える。