豊後高田市特産のスイートピー、出荷シーズン入り
大分県豊後高田市特産のスイートピーが出荷シーズンを迎えた。10戸の生産者が作業に追われている。 市内の栽培面積は約2・1ヘクタールで県内一の産地。都市圏を中心に今季は約283万本の出荷を予定している。花言葉が「門出」のため、卒業式や春の彼岸での需要が多い。 JAおおいた北部事業部豊後高田花き部会青年部会長の土谷晋治さん(50)は就農して8年目。約24アールのハウス(中真玉)で、クリーム色や紫など鮮やかな5色のスイートピーを栽培する。 今年は14日から出荷を始めた。午前中はパート7人がわき芽取り、つるをネットに巻き付ける誘引や収穫作業を担当。午後からは土谷さんと両親が箱に花を詰め込む。 土谷さんは「コロナ禍でイベントが中止となり、花農家にとって苦しい状況。生活の中に花を取り入れてほしい。午後の人手は足りていないので、働ける人を探している」と話した。 豊後高田花き部会は、平日限定で来年1月20日まで農業サポートも受け付けている。市役所からスイートピー農家まで送迎し、作業体験できる。時間は午前8時~正午か午後1~5時。年末年始は除く。問い合わせは市農業ブランド推進課(TEL0978-25-6243)。