もみ殻を有効活用「耕畜連携」 ブロック型に圧縮し 運搬が可能に
青森朝日放送
もみ殻の処理に困っている人と、必要としている人をつなぐビジネスモデル。コメの収穫期に発生するもみ殻を畜産業者が有効活用する、連携事業が始まりました。 ベルトコンベアで次々に運ばれているのは、収穫した稲を脱穀する際に発生する「もみ殻」。 上から数回にわたり圧を掛けると…。 ブロック型に圧縮されます。ベルトできつく締め、ラップで固定することで、遠方への運搬も可能に。 このもみ殻を圧縮させるための製造機がつがる市に導入され、29日に見学会が行われました。 青森県つがる市木造で稲作農家をしている、木村洋介さん。収穫期に一日に出るもみ殻の量はというと。 【つがる市で稲作を営む 木村洋介さん】 「1日に2トンダンプで6杯処理しないといけなくて」 「どこもみんな困っているみたいで。いっぱいなんですよ、とにかく」 一方、畜産業では、家畜の寝床に敷いたりする敷料が不足している現状があります。 【北栄デーリィファーム 鳥谷部大地副牧場長】 「おがくずという木のチップを利用している方々も、ものが不足してだんだんもみ殻に移行してきたということで、今度はもみ殻が足りなくなってきているという状況」 このもみ殻の需要と供給の一致が、「耕畜連携もみ殻事業」のきっかけとなりました。 しかし、敷料は一年を通して必要なのに対し、コメの収穫期はおよそ1カ月。供給量が不足しないかなど課題はあります。 【あおもり創生パートナーズ 及川大佑さん】 「これまでの慣習としての県内のもみ殻の取引や動きと、私たちのやろうとしているものが合うのかというのは、最後検証をして事業化を判断したいと思います」 連携を進めるあおもり創生パートナーズは、2025年のコメの収穫シーズンに本格的な事業化を判断するということです。