元広島40勝米スカウトがWBCで見たメジャーで通用する侍Jの8人
バリントンがピックアップした名前は「坂本、筒香、菊池、山田」の4人。 「筒香のバッティングはシュアで、そして十分なパワーも持ち合わせている。アメリカの準決勝でメジャーの一線級のピッチャーのボールにどう対応するかを見たいね。マツイ・ヒデキが出した結果を追うことができる選手だろう。メジャーでも上位クラスに入るバッターだと思う。守備への不安を口にする人もいるかもしれないが、レフトというポジションならば、打てさえすれば、今の程度で十分。不安視することはない。また菊池の守備は、メジャーでもトップクラスだろう。バッティング? 守備や走塁が物足りないというメジャースカウトがいるのかもしれないが、私は、そうは思わない。逆に面白いんじゃないかな」 1試合2発の爆発を見せたヤクルトの山田哲人(24)より先に巨人の坂本勇人(28)の名前が真っ先に出たのには驚いたが、横浜DeNAの筒香嘉智(25)には、ヤンキースで活躍した松井秀喜、以来の和製クリーンナップ候補としての可能性があるという。WBCでも、打率.364、3本塁打、8打点と結果を残している。海外メディアや、対戦相手チームの選手にまで絶賛されているのが、菊池の美技。バリントンの目にも、そのプレーはメジャー級に映った。 だが、現実問題としては、川崎宗則(35)が、カブスでメジャー契約を勝ち取れないなど、日本人内野手は苦労していて、メジャー挑戦する内野手は2013年の田中賢介を最後にない。その田中もチャンスをつかめず日ハムに戻ることになっている。 バリントンは、つい最近まで日本でプレーしていたこともあって球界の情報ソースも豊富で、「何人かのプレーヤーは、将来的にアメリカでもプレーを望んでいると聞く。若いプレーヤーもいるので引き続きチェックしていく必要はあると思う」と言う。 WBCは国際プレーヤーの品評会とも言われるが、侍Jの評価はアメリカの戦いでどう変わるのだろうか?