【プレビュー】パは日本ハム・加藤貴之とロッテ・佐々木朗希、セは阪神・才木浩人とDeNA・東克樹が投げ合い | クライマックスシリーズ | プロ野球
10月12日に行われるクライマックスシリーズファーストステージの見どころを紹介。セ・リーグは2位の阪神タイガースと3位の横浜DeNAベイスターズが阪神甲子園球場で対戦。パ・リーグは2位の北海道日本ハムファイターズと3位の千葉ロッテマリーンズがエスコンフィールド北海道で対戦する。
阪神タイガース vs 横浜DeNAベイスターズ
レギュラーシーズン2位の阪神と、4.5ゲーム差で3位だったDeNAが対戦。両チームの対戦成績は阪神が13勝11敗1分で勝ち越している。 阪神は右腕の才木浩人が初戦の先発を任される。才木は今季、25試合で13勝3敗、防御率1.83の好成績をマーク。自身初の二桁勝利を記録したほか、勝利、勝率、防御率、奪三振など多くの項目でリーグトップクラスの成績を残した。DeNAを相手には2試合で1勝、防御率3.00としている。 打線では森下翔太、大山悠輔、佐藤輝明の中軸に注目したい。3選手とも本塁打・打点でリーグトップ10以内に入っており、ハマったときの爆発力はすさまじい。クリンナップへと繋ぐリードオフマンの近本光司の出塁が鍵となりそうだ。 一方のDeNAは、エースの東克樹が先発。今季はタイトルこそ届かなかったものの、26試合で13勝4敗、防御率2.16に加え、リーグトップの183回を投げるなど、まさに大黒柱の活躍を見せた。阪神戦では5試合で2勝1敗と勝ち越してはいるものの、防御率3.55とやや失点が多い。勝負の一戦で快投なるか。 打線の注目は、来日5年目にして初の規定打席に到達し、首位打者に輝いたオースティン。リーグトップの打率.316に加え、106試合の出場ながら25本塁打、69打点もトップ10入りを果たした。前後を打つ牧秀悟、佐野恵太、宮﨑敏郎らと形成する重量打線で下剋上を目指す。
北海道日本ハムファイターズ vs 千葉ロッテマリーンズ
レギュラーシーズン2位の日本ハムと、5ゲーム差で3位だったロッテが対戦。両チームの対戦成績は日本ハムが18勝6敗1分と大きく勝ち越している。 日本ハムは左腕エースの加藤貴之が先発。今季は27試合で10勝9敗、防御率2.70と抜群の安定感でチームを牽引。166.2回を投げて17四球と、代名詞の制球力は健在だった。ロッテ戦では7試合で5勝1敗、防御率1.85と圧倒しており、初戦を制してチームを勢いに乗せる投球を披露したい。 打線はレイエスに注目。来日1年目の今季は成績不振から5月に登録抹消となるも、6月に復帰してからは調子を上げ、最終的には103試合で打率.290、25本塁打、65打点をマーク。特に8月、9月には打棒が爆発し、サヨナラ弾をはじめ勝負所での打撃が光った。 一方のロッテは、「令和の怪物」佐々木朗希が初戦の先発を任された。今季は2カ月近い離脱もあり規定投球回到達はならなかったが、10月1日の楽天戦で今季初、自身2年ぶりとなる完投で自身初の二桁勝利をマーク。18試合で10勝5敗、防御率2.35の好成績を残した。「そろそろ責任を与えるのもいいと思って」という吉井理人監督の期待に応えたい。 打線はソト、ポランコの左右の大砲に期待。来日7年目、移籍1年目のソトは打率.269、21本塁打、88打点と完全復活。いずれもリーグ上位の好成績を残した。来日3年目、移籍2年目のポランコも、23本塁打、60打点をマークし、ソトとともに中軸を任された。ファンからも愛される助っ人2人のバットで、佐々木を援護したい。