南ア電力相、グリーン水素プロジェクトで日本の投資家の誘致目指す
(ブルームバーグ): 南アフリカ共和国のラモコパ大統領府相(電力担当)は、グリーン水素プロジェクトへの投資を呼びかけるため、日本で潜在的な資金提供者や商社の関係者と会談した。
9日に始まった3日間の訪問は、再生可能エネルギーから水素とアンモニアを製造する計画の資金調達に向けた取り組みの一環。ラモコパ氏は、天然ガスの供給確保とグリーン燃料開発のためのパートナーシップを模索するため、カタールを先月訪問した。
南ア政府の声明によると、ラモコパ氏の今回の訪日では大手金融機関や三井物産、伊藤忠商事を含む商社との会合が予定に入っている。「持続可能な水素を追求する日本にはまたとないチャンスがある」と同氏はコメントした。
南アは長年にわたって深刻な電力不足に見舞われていたが、送電網を安定させるための努力が実り、今年3月以降は計画停電を回避できている。同氏はさまざまなエネルギー源を推進するために海外に目を向けている。
アフリカで最も産業が発達している同国は、発電量の約80%を石炭火力発電所に頼っている。この依存が火力発電所の廃止を遅らせているが、停止するにはクリーンエネルギーの代替発電所が必要となる。
原題:South African Energy Minister Courts Hydrogen Investors in Japan(抜粋)
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Paul Burkhardt