耐えられない眠気の理由は?食後に起こる「疲労感」の原因
毎日を元気に過ごすためのエネルギー源である食事。でも食事をした後に、だるくなったり眠くなったりという症状を、経験したことがある人は多いはず。 【写真】栄養のプロが教える、朝食に食べると良くない10のメニュー 本記事では、食後に起こる疲労感の原因を<プリベンション>からご紹介。自覚症状がある人はぜひこの記事を参考に、食習慣を改善してみましょう。
食後に疲労を感じるのは普通?
実は、食後に疲労感を感じることはいたって普通のこと。食事の消化は体にとって大仕事であり、かなり負荷のかかる作業なのだそう。 イリノイ州国立キドニー財団の栄養士であるメリッサ・プレストさんは「私たちの体は、燃料で動く工場のようなものです」と説明。 「食べ物が運ばれてくると、ベルトコンベアに乗って作業が進み、さまざまな機械が食べ物を分解して目的に合わせて包装し、体の働きを助ける場所に送ります。この作業には大量のエネルギーが必要なので、人は疲れを感じるのです」 加えて、膵臓から分泌され血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンは、食後のエネルギーレベルに大きな影響を与えるそう。「食事をすると、血糖値を正常に保つためにインスリン濃度が急上昇します」と、プレストさん。 「(血糖値レベルの調整)作業が終わると、インスリンレベルは低下し、疲れを感じるようになります。これは正常なプロセスであり、眠気はそれほど長くは続かないはずです」 食後の不調を避けるためには、以下のような行動が有効なんだそう。 ・複合炭水化物、健康的な脂肪、赤身のタンパク質を組み合わせた食事を心がける ・飽和脂肪酸が少なく、食物繊維が豊富で加工度の低い食品を選ぶ ・毎日体を動かし7時間以上の睡眠をとる ・しっかり水分補給をする
食後に疲労を感じる理由
ここからは、食後に疲労感を感じる理由を解説していきます。
食事中の飲酒
食事中に飲んだグラス1杯のワインが、食後の眠気に拍車をかけているかも。 <ハーバード・ヘルス・パブリッシング>の専門家によると、アルコールには鎮静作用があるため、体のエネルギーが低下する可能性があるのだとか。これについて、プレストさんは以下のように解説。 「アルコールは中枢神経を抑制し、眠気を誘います。この鎮静効果は長くは続きませんが、就寝間際にアルコールを飲むと睡眠サイクルが乱れ、安眠できなくなるのです」 アルコールの摂取は、女性の場合は1日1杯、男性の場合は2杯までにしておくのがベスト。それでも倦怠感がでるようであれば、アルコールはやめるが吉。