【オリゴ糖のデメリット】「危険」って噂の真相は?上手な摂り方を解説!
体に良い印象がある一方で、「危険」や「デメリット」も併せて検索されがちな“オリゴ糖”。実際のところ、本当にデメリットがあるのかを専門家に直撃! 〈画像で見る〉日常に取り入れやすい「おすすめオリゴ糖商品」
教えてくれたのは……望月理恵子さん
管理栄養士 管理栄養士をはじめ、ダイエット指導士やサプリメント・ビタミンアドバイザーなどさまざまな資格を有し、テレビや雑誌といったメディア監修や講演などで活躍。健康、美容、ダイエットなどヘルシーな栄養情報の発信や、美と健康にいいおいしいレシピの考案をしている。『やせる時間に食べてみた!』(主婦の友社)ほか、著書も多数。
「オリゴ糖は危険」って本当? デメリットはある?
望月理恵子さん 「オリゴ糖は危険」と言われることがあるのは、オリゴ糖を人工甘味料だと勘違いしていることによる風評被害のようなものだと感じています。一時期、人工甘味料が健康に良くないと言われていたため、その影響をオリゴ糖まで受けてしまった・・・・・・という側面が大きい気がしますね。
では、オリゴ糖を摂ることによるデメリットって? 望月理恵子さん 砂糖の代わりとして使う際に、砂糖と同じ甘さを求めてしまうと砂糖の約3倍の量を使うことになり、その場合はエネルギー過多になる可能性があります。また、整腸作用がある反面、過剰に食べるとお腹がゆるくなってしまうことも。 ただ、どんな食材でも、摂りすぎるとエネルギー過多になったり偏ったりするので、『オリゴ糖だから危険』ということはないに等しいです。むしろ摂るメリットがたくさんあるので、私は普段から積極的に取り入れています!
オリゴ糖を控えたほうがいいのは「便秘薬を常用している人」!
望月理恵子さん 便秘体質で整腸剤などの薬を飲んでいる方は、オリゴ糖と併用することで軟便になったり、お腹をくだしやすくなったりしてしまう場合があるので、一緒に摂るのは避けた方がいいでしょう。便秘だけど薬を飲んでいないという人は、オリゴ糖を取り入れることで自然な便通改善が期待できますよ。
【オリゴ糖の上手な摂り方】「調味料として取り入れるのがお手軽!」
望月理恵子さん わざわざオリゴ糖をプラスして摂ろうとすると、無駄な甘みを余計に取り入れてしまうことになるので、毎日のお料理や飲み物に入れている砂糖をオリゴ糖に差し替えるのがもっとも簡単でヘルシー。最初は、甘みが少ないと感じるかもしれませんが、まずは砂糖の1.5倍ぐらいの量から始めてみましょう。 そして、徐々に減らしていき、砂糖と同じ分量でもきちんと甘さを感じられるような体にしていく。甘いものに慣れすぎると、体はどんどん甘さを欲してエスカレートしていきます。オリゴ糖に切り替えることで、それほど甘くなくても満足できるような体になっていくというのは、とても大事なことだと思いますね。
料理の調味料としてオリゴ糖を使うときは、メニューによって“向き・不向き”があったりする? 望月理恵子さん オリゴ糖はどんな料理にも幅広く使えますが、長く加熱したり高温になりすぎたりするとオリゴ糖の働きが期待できなくなることも。商品によって“高温”は異なりますが、目安としては120~160℃あたり。 オーブンで焼いたり、揚げたりするときは、オリゴ糖の整腸作用などが発揮できなくなってしまうので、どちらかというと低温調理のほうが向いています。温かい飲み物に入れるぶんには、100℃を超えることはないので問題ありません。 取材・文/橋場鈴里 Edited by 西村 美名子
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