スリップした車を押して動かす|「ここぞ!」のための筋力トレ【専門家が監修】
人さまに見せられるようになるだけでなく、人さまの役に立ってこその筋肉、と『ターザン』は考える。シーンを想定しつつ、いざ特訓。今回は「スリップした車を押して動かす」のための筋トレ。[監修/坂詰真二]
筋力UPでヒーローボディを目指せ!
目指すは、ピンチの瞬間に力を発揮するヒーローボディ。何も特別なことはしなくても、いつもどおりのトレーニングを積むだけで、さまざまなシーンに対応できる筋肉が身につくのだとトレーナーの坂詰さんは言う。
スリップして動かない車を押す。
側溝にハマッてしまったり、ぬかるみや雪でタイヤが動かなかったりと、困っているドライバーを見つけたらヒーローの出番だ。アクセルを少し踏んでもらい、全力で車体をプッシュ。 腕の力も必要だけれど、肝となるのは下半身。大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングスにしっかり効くシングルレッグスクワットを取り入れて、下半身全体を鍛えよう。
シングルレッグスクワット(左右交互に各10回×3セット)
1. 安定した椅子の30cmほど前に、足を揃えて立つ。 2. 一方の爪先を椅子の座面に乗せ、両手を腰に置く。 3. 膝が床につく直前まで、ゆっくりとカラダを真下に下ろす。 4. 元に戻る。左右交互に10回ずつ。 「筋力が社会のために役立つんだと思えば、モチベーションも上がりますよね。皆さんも誰かが困っていたら、普段のトレーニングを思い出して、勇気を持って手を差し伸べてみてください。小さな人助けこそ、ヒーローへの第一歩ですよ!」
教えてくれた人
坂詰真二(さかづめ・しんじ)/1966年、新潟県生まれ。スポーツ&サイエンス代表。『Tarzan』登場歴、フィットネス業界歴ともに30年以上。『1日1ページで痩せる ダイエット最強の教科書』『今日から自宅がジムになる! 宅トレ』など著作も多数。
取材・文/飯田ネオ(初出『Tarzan』No.813・2021年6月23日発売)