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投球動作向上の「キレダス」人気 正しいフォーム習得願い開発

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北日本新聞

 滑川市の野球教室講師、藤田剛士さん(38)が開発した野球の投球動作の向上を目指す練習球「キレダス」が、全国の球児らに人気だ。ボールに矢を刺したような形で、正しいフォームで投げないと真っすぐに飛ばない。利用者からは「球の回転がよくなり、キレが出た」と好評で、発売から半年で2万球を販売。藤田さんは「正しいフォームで投げれば肩や肘のけがも減らせる。多くの人に使ってほしい」と話す。(石黒航大)  藤田さんは高岡向陵高校時代にエースとして県大会で8強入りし、富山国際大に進学。社会人の強豪・TDK(秋田)では、都市対抗大会優勝に貢献した。  現役を引退し、3年前から主に小学生を指導する中で、言葉では伝えづらい「感覚」の指導に苦労したという。「腕だけで投げる子が多く、体全体を使った投げ方を理解してもらうための道具を開発したかった」と振り返る。  半年間にわたり、長さや重さなどを試行錯誤して完成した「キレダス」は、強い球を投げるために必要な「腕と体幹の連動」がうまくいけば真っすぐに飛ぶ。しかし、手首や肘を過度に使って投げれば、地面にたたきつけたかのように落下する。藤田さんは「腕だけで投げると肘などに負担が掛かる。キレダスは、けがの予防にもつながる」と話す。

 今年2月に発売し、既に2万球の注文を受けた。県内の球児だけでなく、関東や関西の高校野球強豪校も練習に取り入れている。名手で知られる元プロ選手の宮本慎也さんも絶賛したという。  小矢部市の大谷野球スポーツ少年団は3月に導入し、新型コロナウイルスによる自粛期間中は各自が自宅で使用した。前田誠監督(38)は「自粛明けの練習でいい投げ方になっていた子が多かった」と言う。  藤田さんは「元々は富山県の野球のレベルを上げたいという思いで始めた。野球への取っ掛かりの道具としても広まればいい」と話し、今後も普及を進める。  キレダスはノーマルが4950円、上級者向けのアスリートが6600円。

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