美容にも健康にもいいハーブティー9選
お茶を飲むひとときは誰にとっても癒しの時間。それが乾燥ハーブティーであれ、生のハーブであれ、スーパーで買った健康茶であれ、心を落ち着かせるには淹れたてのお茶がぴったり。 緑茶、紅茶、白茶、ウーロン茶などの伝統的なお茶はすべて、ツバキ科の常緑樹であるチャノキ(茶の木)の葉を原料としていて、異なるのは加工製法のみ。 いっぽうハーブティーは、さまざまな果物、花、スパイス、ハーブ、またはそれらの組み合わせから作られていて、バラエティ豊かな風味を楽しめる。何世紀ものあいだ自然医学に用いられてきたハーブティーだけど、最近になってようやくこれらのお茶がもつ健康メリットが論文によって証明されてきた。
健康にいいハーブティー9選
お茶の研究者が集まるサイト「ティー・アドバイザリー・パネル」のティム・ボンド博士が、新たな証拠に裏付けられたさまざまなお茶の健康メリットについて教えてくれた。
1. ハイビスカスティー
ハイビスカスの品種は生育場所や気候の違いで数百種にもなるけれど、ハイビスカスティーに使用されるもっとも一般的なものはローゼルという品種。熱帯植物の真っ赤な花の部分から作られるハイビスカスティーには独特の酸味があり、心臓の健康に働く抗酸化物質を豊富に含んでいる。 「9つのランダム化比較試験(RTC)による系統的レビューと6つの臨床検査の結果、ハイビスカスティーには心血管の健康、とくに血圧に良い影響を与える可能性が示唆されました」とボンド博士。 「ほかにもハイビスカスティーには、脂質プロファイル、炎症、酸化ストレス、インスリン抵抗性に好影響を与える可能性があることが、新たな研究によって明らかになっています」
2. エキナセアティー
英語で「コーンフラワー」とも呼ばれるエキナセアは、キク科ムラサキバレンギク属の顕花植物。体にいい植物化合物が豊富に含まれたエキナセアには、抗炎症から血糖値の低下まで、さまざまな健康上のメリットがある。花や葉、茎、根もお茶にできるエキナセアは、風邪やインフルエンザの治療薬として使用されることも多い。 「エキナセアには抗酸化物質が豊富に含まれています」とボンド博士。 「いくつかの研究で、エキナセアが免疫活動を刺激して、細菌やウイルスの感染期間を短縮する可能性が示唆されています。95人の被験者を使った研究では、風邪やインフルエンザの初期症状の頃に毎日5~6杯のエキナセアティーを飲むと、プラセボのグループよりも症状が軽減することが分かりました」